商品入れ替えのためのPOP例!安心感とお得感で売り切る!
店舗運営をしていると避けられないのが「商品入れ替え」。
特に食品チェーン店では、売れ行き不振やシーズン終了、パッケージ変更など様々な理由で商品の入れ替えが発生します。
しかし、何も対策をせずに在庫処分をすると、値引きによって利益を圧迫し、ストアイメージの低下を招くリスクもあります。
そこで重要になるのが「安心感とお得感で売り切る!商品入れ替えのためのPOP」です。
お客様に「喜んで買わざるを得ない理由」を伝えることで、値引き以上の価値を感じてもらい、信頼を得ながら、売り切って利益を確保できます。
このメッセージでは入れ替え理由別の訴求ポイントや実際に使えるPOP例を交えて、効果的な商品入れ替えPOPを紹介します。
売り切りたい在庫を「お宝商品」に変える実践的なヒントをぜひご活用ください。
賞味期限間近商品を売り切るためのPOPの書き方4つのポイント
「賞味期限間近商品を売り切るためのPOPの書き方4つのポイント」
主に食品スーパーの部門担当者で賞味期限間近の商品を売り切るコツを知りたい方に向けて賞味期限間近のPOP作成ポイントを4つ紹介しています。
ご存知のように賞味期限間近の商品は早めに売り切ることが重要です。賞味期限間近POPの効果的な活用で利益を最大化できます。
まず賞味期限間近POPを使用し商品売り切りの重要性を伝え、スタッフ全員での情報共有や迅速なPOPの取り付けで売り切りを促進します。
次に値下げ価格を一発で決めるメリットや、お客様目線での価格設定についても触れます。
さらに効率的なPOP配置やデザインも、売り切り完売の鍵です。
最後に売り切りのため商品の価値を下げないようなメンテナンス方法についても解説します。
賞味期限間近POP作成のコツで売り切り、完売を目指しましょう。
目次
◆商品入れ替えとは?食品チェーンでよくある4つのケース
店舗運営をしていると避けられないのが「商品入れ替え」。
食品チェーン店では様々な理由で入れ替えが発生します。
商品入れ替えでよくある4つのケースには次のようなものがあります。
- 商品ライフサイクルの寿命による売れ行き不振以前は売れていたのに競合商品の発売などで商品のライフサイクルの寿命が尽きて売れなくなったもの。
- トライアル商品の売れ行き不振
新規商品として品揃えしたが期待ほどの売れ行きとならずに入れ替えるもの。 - シーズン終了による入れ替え
夏のめんつゆや乾麺、冬の鍋つゆなどが代表的な例です。 - メーカーのパッケージ変更による入れ替え
パッケージだけのマイナーチェンジ、内容一新のパッケージ変更など様々です。
① 商品ライフサイクルの寿命による売れ行き不振
食品チェーンでは、どれほど人気のあった商品でも、一定の期間を過ぎると徐々に売れ行きが落ちていくものです。
これは「商品ライフサイクル」の終盤に当たる“衰退期”に該当し、多くの店舗で入れ替えの判断が下されます。
商品の旬が過ぎ、リピート客の購買意欲が低下する時期には、魅力的な新商品への更新が必要不可欠です。
しかし、単に「古くなったから」と処分するだけでは機会損失につながります。
お客様に「今買うメリット」を伝えることができれば、売り切って利益につなげることが可能です。
たとえば
「おなじみ商品、最終特価の今がお得」
「惜しい!生産終了前の最終入荷」などと伝えることで、購買行動を促進できます。
重要なのは、ただの処分品ではなく、「まだ価値ある商品」として演出し、最後まで丁寧に売り切る意識です。
② トライアル商品の売れ行き不振
新商品として導入された「トライアル商品」は、一定期間の販売データを見て継続の可否を判断されます。
しかし
期待していたほどの反応が得られない場合は、速やかな入れ替えが必要となります。
このとき、商品の価値をどう伝えるかが重要です。
なぜなら
トライアル商品は“新しい価値”が武器なのに、売り場で放置してしまうと単に「売れ残り」の印象を与えてしまいます。
そこでPOPでは、「試してもらいたい」「発掘してもらいたい」といったポジティブな表現を用い、最後の販促チャンスとして活用することが効果的です。
さらに、「今だけ特価」「期間限定の新体験」などの訴求も有効です。
試した人が少なかった分、“試す価値”を強く伝えるPOPを設置することで、売り切りと同時にお客様の記憶にも残すことができます。
そして
トライアル商品を品揃えしたお店の考え方を少しでも分かっていただければ、お店への信頼感が増します。
③ シーズン終了による入れ替え
食品業界では、季節性のある商品が多く、時期を過ぎると一気に売れなくなる傾向があります。
たとえば
夏限定の冷たい麺や冬の鍋つゆ、バレンタイン・クリスマスといった行事関連商品などが該当します。
こうした商品はタイミングを逃すと、翌年まで保管できないこともあり、入れ替えによる売り切りが不可欠です。
この場合のPOPでは
「シーズンラストチャンス!」
「来年は出会えないかも」
といった希少性や、お得感を全面に押し出すことがポイントです。
シーズンの終わりを逆に“特別なチャンス”に変換する訴求が効果的です。
さらに
「家でのストックにおすすめ」や「来年用の買い置き」「煮物にも美味しく使えます」などと提案することで、購入の背中を押すこともできます。
季節商品の入れ替えは、タイミングとPOP表現で売れ残りを防ぎ、利益を守ることが可能です。
④ パッケージ変更による入れ替え
パッケージ変更による商品入れ替えも、食品チェーンではよくあるケースです。
中身がほとんど同じでも、新デザインへの切り替えにより旧パッケージ品が残ってしまうことがあります。
こうした場合、放っておくと「古い=品質が悪い」と誤解されがちです。
そこで
POPでは「中身はそのまま」「品質は変わらず安心」「負けない品質」「これでなきゃという方へ」などの文言で、「安心感」をしっかりと伝えることが重要です。
また
「旧パッケージ限定価格」「今だけ特価」などでお得感も加えることで、売れ残り防止に繋がります。
このように、パッケージ変更時には「見た目は違うけど中身は信頼できる」という情報をPOPで可視化し、購入ハードルを下げる工夫が欠かせません。
「ビンがペットボトルになっただけ」
「馴染んだ味が惜しい!」などの
スタッフの声を添えた手書きPOPも効果的です。
◆商品入れ替えのためのPOPが果たす役割とは?
商品入れ替えのためのPOPが果たす役割には2つあります。
「なぜこの商品が今お得なのか?」という理由説明から安心感への働きかけです。
もう一つは
喜んで買わざるを得ない理由をお客様の心に訴えお得感や、価値観を伝えること。
「なぜこの商品が今お得なのか?」を伝える
商品入れ替えのためのPOPが果たす最大の役割は
「なぜ今、この商品がお得なのか?」を明確に伝えることです。
値引きされた商品に対してお客様が抱く不安感「本当に買って大丈夫?」という気持ちを払拭し、納得して購入してもらうには、理由の提示が不可欠です。
商品入れ替えのためのPOPでは
「期間限定」
「メーカー終売」
「旧パッケージ」など、
「値引きの理由を正直に明示」することが重要です。
ワタシの経験ではマイナス情報こそ正直にPOPに書くと、逆に信頼されるという印象があります。
これにより、処分品ではなく、「今買うと得をする商品」として認識されるようになります。
特に食品の場合、「安心して食べられるか」が購買の決め手になるため、信頼を得るPOP表現が売り切りの鍵を握ります。
値引き理由を丁寧に伝えることで、お客様との信頼関係も深まり、リピーターにつながることもあります。
喜んで買わざるを得ない理由をお客様の心に訴える
単に「安い」だけでは、お客様の購買行動は動きません。
特に食品の場合、値段よりも“納得感”や“安心感”が重視される傾向があります。
だからこそ
POPでは「喜んで買わざるを得ない理由」を心に響く形で伝える必要があります。
たとえば
「残り○点限り!」
「惜しい!今だけの味」
「残念!メーカー在庫終了」
「バイヤー渾身のおすすめ商品が不発でした」
「無念!この価値ある商品が二度と入らないかも」など、
今買わなければ損をするという焦燥感や限定性を訴える表現が効果的です。
また
「ご好評につき入れ替え前の特別価格」といった
ポジティブな理由づけも信頼感を与えます。
このように
「論理+感情」の両面から訴えることで、POPは単なる販促ツールではなく、お客様の背中を押す「販売スタッフ」のような存在になります。
価格だけに頼らず、言葉の力で納得感と購買意欲を高めましょう。
◆入れ替え理由別POPの訴求ポイントとキーワード
商品入れ替えPOPの訴求ポイントはお得感だけではありません。
安心感や、信頼感があってこそのお得感でもあります。
ここでは商品の入れ替え理由別に微妙に異なる訴求ポイントとキーワードについて解説していきます。
① 売れ行き不振(ライフサイクル終了)⇒ お得感+安心感
商品が長く販売される中で、売れ行きが落ちてくるのは自然なことです。
これは「商品ライフサイクル」の終盤、いわゆる「成熟期〜衰退期」にあたります。
このタイミングで入れ替えを行う際、POPの役割は「なぜ今これを買うべきなのか」を明確に伝えることです。
たとえば
「人気の定番商品が終了間近」と伝えることで、これまで迷っていたお客様にお得感で背中を押すことができます。
同時に、「いつも買っていた馴染の商品」という品質の不安を和らげる安心感の要素も必要です。
価格だけで訴求すると「売れ残り品」の印象を与えかねないため、理由と価値をしっかり示したPOPが効果的です。
商品に思い入れがあるリピーターには、「今のうちにストックを」という訴求も有効です。
安心して買える、納得して買える演出が重要になります。
【POP文言例】
「長年のご愛顧に感謝!人気の〇〇、今だけ特別価格でご提供中。まもなく終売、買い逃しなく!」
【POP例】

② トライ商品不発 ⇒ 高価値感+お得感
新たに導入したトライアル商品が期待したほど売れなかった場合、その在庫をどう処理するかが課題になります。
ここで重要なのは、「売れなかったから値下げ」ではなく、「今だけの掘り出し物」として高価値感を演出することです。
POPでは、「数量限定」や「一度は試してほしい逸品」などの表現を使って、まだ買っていないお客様の興味を引きつけましょう。
また、「バイヤー熱烈おすすめ商品」など少し背中を押すような言い方も有効です。
単純な値引きPOPではなく、「高い品質」や「希少性」を盛り込むことで、「善いものをお手頃価格で」という心理に訴えることができます。
商品に高い価値があるなら、最後の一押しで売り切ることは十分可能です。
【POP文言例】
「えっ、まだ試してないの!?バイヤーイチオシの掘り出しグルメ、今だけ特価&数量限定!」
【POP例】

③ シーズン終了 ⇒ 限定感+お得感
季節ごとに商品を切り替える食品チェーンでは、シーズン終了による在庫処分は避けられません。
特に春夏・秋冬などの期間商品は、タイミングを逃すと売れ残り在庫として負担になります。
このときのPOPでは、「今シーズンありがとう」や「来年までお預け」など、感情に訴えながらもお得感を演出する言葉が有効です。
また、シーズンの終了=品質が落ちるという印象を与えないよう、「今でも美味しい」「まだまだ美味しい」などの安心感を添えることが重要です。
価格訴求だけでなく、「この価格、今だけしか買えない」や「残念!再入荷ありません」などの限定性も加えると、お客様の購入行動を促進できます。
【POP文言例】
「今年の味を今のうちに!季節限定〇〇、最終入荷分を感謝価格でご提供中!」
【POP例】

④ パッケージ変更 ⇒ 安心感+お得感
商品の中身は同じでも、パッケージ変更のタイミングでは旧デザインの商品を処分する必要があります。
このケースでは、「なぜ安くなっているのか」を明示しないと、“品質に問題があるのでは?”と誤解されてしまう可能性があります。
POPではまず「中身はそのまま!」という安心感を伝えるのがポイントです。
その上で、「パッケージ変更のため特別価格」などの表現で、お得感を演出します。
売れ残り処理ではなく「お得な発見」として捉えてもらうために、信頼性と魅力を両立するPOPが求められます。
【POP文言例】
「中身はそのまま安心品質!パッケージ変更のため、今だけ特別プライスでご提供!」
【POP例】商品の中身も変更

【POP例】パッケージのみの変更

◆信頼を得て売り切る!POP以外で意識したいポイント
入れ替え商品は売り切りさえできればいいという考え方では売れ残り感がどうしても出てしまいます。
お客様はその点にとても敏感です。
入れ替え商品の売り切りは当たり前のことです。
商品入れ替えPOPで「このお店は信頼できる」というお客様からの信頼感を得ると、今後の入れ替え商品も減り、売り切りもスムーズに行えます。
お客様からの信頼を得て売り切るPOP以外で意識したいポイントについて解説します。
入れ替え商品を「お宝商品」にする
商品入れ替えというと、どうしても「売れ残り処分」というネガティブなイメージを持たれがちです。
しかし、見せ方や伝え方を工夫すれば、入れ替え対象の商品を「お宝商品」として演出することが可能です。
お宝感を生むには
「数量限定」
「今しか買えない」
「最後のチャンス」
といった希少性を打ち出すことがポイントです。
また、POPの文言だけでなく、商品陳列も重要です。
まとめてワゴンに積むよりも、あえて見栄えよく並べることで「選ばれた価値ある商品」のように見せることができます。
「掘り出し物」「幻の商品」などのワードも、お客様の発見欲や好奇心をくすぐります。
こうした演出で、お得感だけに頼らない売り切りが実現できます。
【POP文言例】
「今だけ発掘!在庫わずかの幻グルメ、早い者勝ちのお宝価格!」
【POP例】

POP+メンテナンスで値引幅を抑え、利益確保
入れ替え商品を処分する際、最も避けたいのは「安売り」への陥りです。
利益を確保するためには、ただ値下げするのではなく、POPによる価値訴求と棚のメンテナンスを組み合わせることが有効です。
具体的には、まずPOPで「今買う理由(安心感・高価値感)」を伝えます。
そして
棚や陳列の見直しを行い、在庫の鮮度や整列感を保つことで、“きちんとした商品”として扱われる印象を与えることができます。
また、在庫数をリアルタイムで把握しながら、必要に応じて微調整できるようにしておくことで、最終的に値引き幅を最小限に抑えることが可能です。
「きれいに管理されている商品」には、たとえ値引き率が低くても信頼感が生まれ、買ってもらいやすくなります。
【POP文言例】
「安心品質!今だけ価格でお得にゲット!」
【POP例】

在庫が多いものから重点的に、スピード感を持って売る
商品入れ替えの際には、在庫量の把握が非常に重要です。
特に在庫が多く残っている商品は、早めに重点的な販促をかける必要があります。
売れ行きに応じてPOPの文言を変えたり、陳列場所を前面に移動させたりと、スピード感ある対応が求められます。
売場担当者が放置することで、気づいたときには大きく値引きせざるを得ない状況になるケースもあります。
だからこそ、在庫が多いものから優先して売り切るのが効果的です。
POPの訴求は、価格だけでなく
「なくなり次第終了」
「この機会にまとめ買いがおすすめ!」
などの言葉で即決を促す内容にしましょう。
【POP文言例】
「在庫一掃セール!今がチャンス、まとめ買いがおすすめです!」
【POP例】

思い切った価格設定で売り切る決断も必要
どんなにPOPや陳列で訴求しても、動きが鈍い場合には「思い切った価格設定」での売り切りが必要になる場面もあります。
利益減を恐れて小出しの値引をすると、結果的に損失につながることもあります。
この場合は
「ラストチャンス」
「完全処分」
といったPOPでの明確なメッセージとともに、潔い価格設定を行いましょう。
お客様に「今が最もお得なタイミング」と強く印象づけることが重要です。
短期間で売り切るためには、インパクトのある価格設定とPOPの一体運用が効果を発揮します。
【POP文言例】
「在庫限りの最終処分!定価の半額以下、今だけの衝撃プライス!」
【POP例】

◆【まとめ】商品入れ替えのためのPOPのポイント
商品入れ替えは店舗運営にとって避けられない作業ですが、ただの在庫処分にするか、売上と信頼を守る販促に変えるかはPOP次第です。
本メッセージで紹介したように、入れ替えの理由ごとに訴求ポイントを整理し、お得感・安心感・高価値感をバランスよく伝えることで、お客様の納得感を引き出せます。
また、POPだけでなく、在庫管理・陳列・価格設定など現場での「メンテナンス」が連動することで、利益確保もしやすくなります。
売れ行きの悪化やシーズン終了はマイナスではなく、「今だけの魅力」を生み出すチャンスでもあります。
信頼を損なわず、在庫も利益も守る攻めの商品入れ替えのためのPOPを、ぜひ店舗で実践してみてください。
売上UPセミナー①売上上げる方法ない店がバカ売れPOPで売れる店になった
売上が徐々に下がっている。
お客様の数が少しずつ減っている。
売上を上げたいが具体的にどうしたらしたら良いかわからない。
売上が伸び続けることは難しいかもしれません。
売上が低迷する時だってあるかもしれません。
でも
売上低迷が3年続いたらお店が変わるときです。
それでも
待っていては、売上を上げる機会を失うかもしれません。
売上の低迷は次のステージに上がるチャンスの時なのですから。
売上を上げる、売れる店になる、右肩上がりになるステージに
バカ売れ思考とシナリオとPOPで上がりませんか?