ポスターの作り方、デザイン、レイアウトの基本とコツ【例解】初心者向け
このメッセージは
・ポスター作りが初めてという初心者の方
・作ったポスターの反応がよくないという方
に向けて
・ポスターの作り方 基本の9つの手順
・ポスター作りで最も重要なデザインとレイアウトの基本とコツ
をお伝えしています。
ポスターは一目で見て伝えるメディアです。
POPは読んで伝えるメディアです。
どちらも
目的と意図とビジュアルな素材を使ってお客様の心を感化し行動に結びつけるものです。
基本的なお客様への働きかけは同じです。
売れるPOPを書くことができる人ならば、優れたポスターを作ることができます。
メッセージを確認していただくと
作ったポスターでお客様を動かすことができます。
このメッセージは売上40%ダウンの2年後から4年連続売上更新し2.43倍に売上を伸ばしたPOP広告クリエイターにしむらが発信しています。
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3秒でお客様を創り出せ!
書いて伝える力でお客様を創り出す
創客マーケティング・アドバイザー 西村 まさゆき
・販売士1級
・販売士養成登録講師
・ビジネスマネージャー
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目次
■おさえておきたいポスターの作り方 基本の9つの手順
ポスターの作り方、基本の手順は以下の9つです。
基本となっていますがこれ以上に必要なものはありません。
手順通りの作り方でポスターを作成していただければかなりレベルの高いポスターができます。
- お客様像を設定する
- ポスターの目的を確認する
- ベネフィットを確認する
- 用紙とサイズを決める
- 用紙の縦向き、横向きを決める
- 文字の縦書き、横書きを決める
- 載せる情報を整理する(ここまでがポスター作成の準備になります)
- デザインを決める
- レイアウトする
順を追って解説していきます。
1」お客様像を設定する
ポスターの対象とするお客様によってポスター作りは全く違います。
同じ主張のポスターでもお客様像によって内容、デザイン、レイアウトは変わります。
例えば下図の同じ熊の注意喚起のポスターですが、それぞれの対象者は以下のように違います。
①はアウトドアに出る方全般
(山菜採り、タケノコ採り、渓流釣りなどの方)
②は登山中の方、今から山に登る方
(多くの対策の時間がない方)
③は入山前の方、今後、入山する方
(対策の準備時間のある方)
ポスターの対象となるお客様像をはっきり把握すると効果のあるポスターになります。
2」ポスターの目的を確認する
誰(対象のお客様像)に、どうして欲しい、どうなって欲しいかをはっきりと確認しておきます。
目的を明確にすると作成を進めていく上でデザイン、レイアウトにモレ、ブレが出ません。
ポスター作成の目的は以下の3つです。
- 告知:対象者に告げ知らせ知ってほしい
- 広告:広く多くの対象者に告げ知らせ認知してもらいたい
- 宣伝:広く多くの対象者に告げ知らせ認知してもらい、共感や支持をしていただき、参加や購買などの行動を起こして欲しい
3」ベネフィットを確認する
お客様が「~したい」と思っていただくベネフィット(利得)は何かを確認しておくと訴求力の強いポスターになります。
(誰に)、何を、どのような価値でという目的を確認しておくと、伝えたい、強調する情報が明確に表現できます。
4」用紙とサイズを決める
用紙は厚みと紙質がポイント。
【厚み】
紙の厚さはkgで表現され坪量(原紙サイズ1000枚の重さ)といわれます。
重いほど厚い紙になり強度と費用が高くなります。
屋外に掲示する場合など雨、風への対応や、耐久性、印刷再現性などを考えて選びます。
- 60~70kg:コピー用紙
- 90kg:チラシ、カタログ、フライヤー
- 110~135kg:ポスター
【紙質】
- アート紙:写真表現に適する、高価:写真印刷用紙、インクジェットプリンター用光沢紙
- コート紙:写真、カラー表現用、水に強く屋外利用可:選挙ポスター、一般ポスター
- マットコート紙:目に優しく落ち着いたイメージ表現用:写真集、美術書
- マット紙:落ち着いた感じの用紙:デザイン、水彩画
- 上質紙:イラスト、文字中心、耐水性なし耐湿性なし、安価:POP用紙
- 合成紙:耐水性、高強度、屋外利用:屋外掲示ポスター
【サイズ】
ポスターのサイズは以下のものがあります。
- B0:1030mm×1456mm:大型ポスターなど
- B1:728mm×1030mm:映画ポスターなど
- B2:515 mm×728mm:イベント告知ポスターなど
- B3:364 mm×515mm:電車やバスの中吊り広告など
- A0:841mm×1189mm:学会発表用ポスターなど
- A1:594 mm×841mm:新聞見開きサイズ広告など
- A2:420 mm×594mm:店舗でのポスターなど
- A3:297 mm×420mm:選挙ポスターなど
最も使用頻度の高いポスターサイズはA1、A2、B2サイズです。
5」用紙の縦向き、横向きを決める
ポスターの用紙の縦向き、横向きによってデザインとレイアウトは全く異なってきます。
●縦向きは視線が上から下へスムーズに進むシンプルなデザイン・レイアウトになります。
縦向きポスターは反応率も良く、文字数多めの読ませる要素の多いポスターに向きます。
●横向きはビジュアル、キャッチコピーのインパクトを強調できます。
6」文字の縦書き、横書きを決める
使用する文字の縦書きか、横書きかによってもデザインとレイアウトは全く異なってきます。
●縦書きは和風のイメージ、日本の大人向け、読みやすさ、文字の多さに適しています。
●横書きは若い人向け、ローマ字、カタカナ、数字の混在に適しています。
もちろん
人目を引くためのデザイン、わかりやすいデザインとして縦書き、横書きの混在もあります。
7」伝える情報を整理する
対象者のアクションを促すため、支援するためのポスターに必要な情報です。
いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、いくつ(いくら)(5W2H)の情報です。
連絡先(問い合わせ先)があるとポスターを見た人がすぐに予約や問い合わせのアクションができます。
連絡手段を掲載すると情報の信頼感も高まります。
8」デザインを決める
「デザイン」を決めるとはポスター作成の目的に沿って意図を組み立て文字やビジュアルの素材に落とし込んで伝わるようにすることです。
つまり
デザインは目的確認 ⇒ 情報整理 ⇒ 素材選択 ⇒ 伝達(表現)方法を決めることです。
9」レイアウトする
「レイアウト」とは、ある素材を、決められた範囲内に配置していく作業をいいます。
デザインで選択した素材を決めた伝達(表現)方法でレイアウトの基本ルールに従って配置していきます。
7番目までがポスター作成の準備段階になります。
準備はすべて書き出すことをおすすめします。
準備ができたら実際のポスター作成になります。
次項からデザインとレイアウトについて手順やコツについて詳しく解説していきます。
■ポスターデザインの基本の手順、表現のコツ
デザインとは目的に沿って伝えたい情報を整理し、目に見える素材に落とし込んで、視覚的に伝えるための方法です。
ポスター作成の目的は以下の3つでしたね。
・告知:対象者に告げ知らせること(告知)
・広告:広く多くの対象者に告げ知らせ認知してもらうこと(告知+認知)
・宣伝:広く多くの対象者に告げ知らせ行動を促すこと(告知+認知+感動)
デザインはポスター作成の目的に沿って以下の手順で進めていきます。
- デザインの意図を決める:目的に対してどういう情報を伝えたいのか整理します
- 素材を選ぶ:伝えたい情報にどのような素材が最適かを選びます
- 意図を表現する:選択した素材をどのように表現して情報を伝えるかを決めます
順に解説していきます。
1」デザインの意図を決める
ポスター作成の目的に対してどういう情報を伝えたいのかデザインの意図を整理します。
ポスター作成の目的に沿ったデザインの意図する情報は図のようになります。
例えば下図のポスターでは
ポスター作成の目的は
「これから入山する方にクマと遭遇にしないための準備をして欲しい」です。
そのポスター作成の目的に沿ったデザインの意図は
●目と気を引く情報 ⇒ 入山する前に気づいてもらおう
●意欲を呼び起こす情報 ⇒ クマと遭遇するとキケンだから万が一ための準備が必要と感じてもらおう
●行動を促す情報 ⇒ 準備してもらいやすくするため、わかりやすく伝えよう
ということになります。
2」素材を選ぶ
伝えたい情報(デザインの意図)にどのような素材が最適かを選びます。
伝えたい情報(デザインの意図)に対して基本的には以下の図を目安に素材を選ぶと表現しやすく、伝わりやすくなると思います。
例のポスターでは図のように素材を選んでいます。
3」意図を表現する
選択した素材を使ってデザインの意図を表現します。
素材別のデザインの意図の表現のコツは以下のようになります。
【配色】
配色は絞った色数とアクセントカラーの活用でスッキリと見やすくなります。
使用する色は基本的に3~5色にとどめるとゴチャゴチャしません。
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラーの比率の基本は70%:25%:5%が目安です。
- 目と気を引く
アクセントカラーを使う、目を引く色の組み合わせを使うと目を引きます。 - 意欲を呼び起こす
色の持つイメージ、色の組み合わせのイメージを活かすと意図に沿ったイメージを持っていただけます。
ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの配分目安でポスターが見やすくします。 - 行動を促す
力の強い色や色の組み合わせのイメージで行動を促すことができます。
アクセントカラーを使って意図を強調しお客様に行動を促します。
ポスターの配色についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
「目を引くポスターを自分でデザインする6つのコツはPOPを作るように簡単」
https://urupop.com/2019/11/26/poster-designnokotu/
【中心線】
中心線はポスターデザインを決める上で重要なポイントです。
中心線でメインビジュアルとの関係、ポスターのイメージが決まります。
- 目と気を引く
中心線を斜めにすると不安定感、スピード感、危機感、動きなどを表現することができます。
メインビジュアルのイメージを強く打ち出すには中心線はセンターを外したり、中心線を弱くしたりします。 - 意欲を呼び起こす
中心線と他の素材との関連でイメージを持ってもらい、意欲を呼び起こす事ができます。
中心線をセンターに置きメインビジュアルの要素がピラミッド型であれば安定感を表します。
中心線をセンターに置きポスターを上下に分割すると2つの異なる要素を表現できます。
中心線をセンターに置きメインビジュアルの要素が線対称になっていると対決、相反、同調を表現できます。 - 行動を促す
中心線と他の素材との関連で意欲を呼び起こす事ができます。
【枠線(余白)】
枠線には全体の枠線=余白と各素材の枠線があります。
各素材の枠線についてはレイアウトのところで取り上げます。
- 目と気を引く
余白を無くするとビジュアル素材が一部欠け、目を引きやすくなります。 - 意欲を呼び起こす
余白を取らない(画像や文字がはみ出す)と見た人に想像を促します。
またイメージの広がりを感じさせます。
余白を作るとポスターがコンパクトにまとまり、見やすく伝わりやすくなります。
【フォント】
フォントの持つ特徴を活かします。
・明朝体:和風、上品、読みやすい
・ゴシック体:力強く、男性的、目立つ
・行書体:和風、繊細さ、女性的
フォントはゴチャゴチャしないよう基本3種類までにおさえます。
- 目と気を引く
特徴のあるフォントは目を引きやすくなります。筆文字や特徴のあるフォントを使うと目を引きます。 - 意欲を呼び起こす
太いフォント、ボールドで意欲を呼び起こします。
太いフォント、ボールドにして目的を強調します。
3種類くらいに絞ったフォントは見やすく意図が伝わりやすくなります。 - 行動を促す
太いフォント、ボールドで行動を促します。太いフォント、ボールドにして行動を促します。
【ビジュアル素材】
POPは読んで伝えるメディアですがポスターは一目見て伝えるメディアです。
ビジュアル素材はポスターのメイン素材です。
- 目と気を引く
大胆なメインビジュアルで目と気を引きます。 - 意欲を呼び起こす
素材の持つイメージで意図へのスムーズな感情の流れを作ります。 - 行動を促す
素材の持つイメージで意図へのスムーズな感情の流れを作ります。
【タイトル】
タイトルがキャッチコピーの代用となる場合もあります。
- 目と気を引く
他の文字の強弱の倍率を大きくすると目を引きます。 - 意欲を呼び起こす
大きい太い字で濃い色にすると伝わりやすくなります。 - 行動を促す
記憶しやすい表現で行動しやすくします。
【キャッチコピー】
最もベネフィットを強調し意欲喚起、行動を促します。
- 目と気を引く
文字の強弱の倍率を大きくすると目を引きます。 - 意欲を呼び起こす
目的、ベネフィットを強調します。 - 行動を促す
目的、ベネフィットを強調します。
【基本情報】
ポスターを見た方が行動を起こす時に必要な情報を提供し行動を支援します。
対象者、時間、数量などの限定感でお客様の背中を押します。
- 目と気を引く
見やすく読みやすくします。 - 意欲を呼び起こす
見やすく読みやすくします。 - 行動を促す
見やすく読みやすくします。
例のポスターではデザインの意図を各要素別に下図のように表現しています。
ポスターデザインについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
「目を引くポスターを自分でデザインする6つのコツはPOPを作るように簡単」
https://urupop.com/2019/11/26/poster-designnokotu/
■ポスター レイアウト 基本の6つのコツ
「レイアウト」とはデザインで選んだ素材を、決められたパートに配置していく作業をいいます。
デザインで決めた伝達方法に沿って選択した素材をレイアウトの基本ルールに従って配置していきます。
レイアウト基本の6つのコツを紹介していきます。
❏アイキャッチポイントとアイフロー(視線導線)
お客様が商品棚を見たり、ポスターを見たりする場合にはある一定のパターンがあります。
1つはアイキャッチポイント、もう1つはアイフロー(視線導線)です。
アイキャッチポイントとアイフロー(視線導線)に合わせて素材を配置します。
アイキャッチポイントはアイフローの起点となる場所に置きます。
●横書きの場合はアイキャッチポイントは左上に置きます。
●縦書きの場合はアイキャッチポイントは右上に置きます。
アイフローの途中に置くと前のアイフロー部分の情報が見ていただけなくなります。
アイフロー(視線導線)は
●横書きの場合は左上から右下へジグザグに読む「Z型パターン」になります。
●縦書きの場合は右上から左下へ上下に読む「N型パターン」になります。
ファーストビューとなる素材をアイキャッチポイントに配置することで、アイフロー(視線導線)通りに視線が移動します。
デザインの意図した順でポスター全体を見ていただけるようになります。
❏メリハリを付ける(強弱の倍率を大きくする)
タイトルやキャッチコピー、メインビジュアルなど重要な情報ほど強調します。
ポスターで最も重要な情報は大きく、太く、濃く配置します。
重要でない情報は小さく、細く、薄くすることで、ポスターを見る人が情報の優先順位がわかりやすくなります。
メリハリを付けることでより目を引き一目で伝え、意欲を呼び起こし、行動を促す事ができます。
❏見やすく、わかりやすくする3つのコツ
- まとめる
似た情報同士は近くに配置してまとめます、例えばイベントの開催日時やアクセス情報は一か所にまとめて配置します。 - 揃える
文字や写真の先頭・末尾を揃えます。
文章や写真が並んでいる場合は、先頭・末尾を揃えることで見やすさ、読みやすさが向上します。
文章の塊は枠線で捉えると揃えやすくなります。
ごちゃごちゃ感もなくなり、見やすく伝わりやすくなります。 - 繰り返す
並列的な情報は繰り返します、並列的な情報同じデザインルールを繰り返すことで読みやすくなります。
例えば
重要度が同じ写真は同じサイズで繰り返します。
重要度が同じ文字情報は同じフォントの種類サイズを使います。
重要度が同じ[見出し+文][写真+文]などの組み合わせは同じレイアウトパターンを繰り返します。
ポスター作成についてはこちらの記事でも詳しく書いています。
「目を引くポスターを自分でデザインする6つのコツはPOPを作るように簡単」
https://urupop.com/2019/11/26/poster-designnokotu/
■まとめ:
ポスターの作り方、デザイン、レイアウトの基本とコツ【例解】初心者向け
■おさえておきたいポスターの作り方 基本の9つの手順
- お客様像を設定する
- ポスターの目的を確認する
- ベネフィットを確認する
- 用紙とサイズを決める
- 文字の縦書き、横書きを決める
- 用紙の縦向き、横向きを決める
- 載せる情報を整理する(ここまでがポスター作成の準備になります)
- デザインを決める
- レイアウトする
■デザインの基本の手順、表現のコツ
- デザインの意図を決める:目的に対してどういう情報を伝えたいのか整理します
- 素材を選ぶ:伝えたい情報にどのような素材が最適かを選びます
- 意図を表現する:選択した素材をどのように表現して情報を伝えるかを決めます
■ポスター レイアウト 基本の6つのコツ
- アイキャッチポイント
- アイフロー(視線導線)
- メリハリを付ける
- まとめる
- 揃える
- 繰り返す
売上UPを即効!確実!費用0で実現「売れるPOPの作り方マニュアル」
■数千枚のPOPを実際の売り場で売れるかどうかの結果を確認してノウハウにまとめたものです
■お客様の購買行動のAIDAの法則に基づく「買いたいと思わせるPOP」の作り方です
■いつでも、どこでも、初心者でもマニュアルに沿って売れるPOPを簡単に作ることができます
■買いたいと思わせるお客様の心を動かすご利益一覧とキャッチコピー例を添付しています
■ノウハウを仕組み化した「POP作成PLAN SHEET」(A 4)に書き込むと売れるPOPのラフ案が作れます
■POPの訴求力をより高めるチーム・インストア・マーチャンダイジングの連携をオススメしています
■お店が増収増益の仕組みを手に入れて輝くスタッフとお客様の笑顔を創り出します
■POPのPDCA(マネジメントサイクル)で売れるPOPだけではなく、売れ続けるPOPとなる仕組みです
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