売上アップの成功事例から学ぶ!スーパーの売上を上げる7施策

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このメッセージは

スーパーの売上を上げたい店長やオーナー
スーパーの売上を上げる施策を模索している方
に向けて

売上アップの成功事例から学ぶスーパーの売上を上げる施策をご紹介しています。

このメッセージのスーパーの売上を上げる7施策で、具体的な売上アップの施策を立案することができます。

売上アップの成功事例を売上公式に基づいて研究し、売上アップの施策を7つにまとめたものだからです。

売上アップの7施策を取捨選択し実行することによって確実に売上アップできます。
さらに他のスーパーとの価格競争を止め、差別化することができます。

このメッセージは売上40%ダウンの2年後から4年連続売上更新し2.43倍に売上を伸ばしたPOP広告クリエイター西村が発信しています。
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3秒でお客様を創り出せ!
書いて伝える力でお客様を創り出す
創客マーケティング・アドバイザー 西村まさゆき
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■売上を上げるための考え方、行動、方法[小規模小売店向け]

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スーパーの売上を上げる7施策

スーパーの売上を上げるには様々な要素が絡み合っていますが消して難しいわけではありません。

解決策を得るには課題をシンプルに考えるということが大切です。

そこで次の式をベースに具体的な施策を考えてみましょう。

売上=商圏客数×集客率×立寄り率×視認率×買上率×買上点数×一点単価

この式では売上は7つの要素で構成されています。

7つの構成要素の1つ以上の数字を大きくすれば売上は上がります。

結論としてスーパーの売上を上げるのは次の7施策です。

  • 商圏客数を増やす
  • 集客率を高める
  • 立寄り率を高める
  • 視認率を高める
  • 買上率を高める
  • 買上点数を増やす
  • 一点単価を上げる

それぞれの要素を簡単に説明します。

【商圏客数】

商圏客数とはスーパーの周辺(都市部で半径500m、地方では半径2km)地域に居住する顧客数を指します。
この距離を単純にコンパスで円を書いたものが商圏ではありません。
一応の目安であり道路状況や線路、河川など地理的要因や地域環境などに影響します。
商圏はアメーバのように飛び出たり、へこんだりしています。

商圏客数を増やすには商圏の拡大を図ります。

例えば
イベントやお店の実力をつけることで新たな顧客を引き付け商圏を拡大することができます。

【集客率】

集客率とは実際に商圏客数の中からスーパーを訪れる顧客の割合をいいます。
集客率を上げるためには広告やプロモーション活動が有効です。
地域のチラシ、TVCMといった広告媒体やSNSを活用し魅力的な情報発信により集客率を高めることができます。

【立寄り率】

立寄り率はスーパーに入店された顧客が各コーナーに立ち寄る割合を言います。
立ち寄り率が高いほどそのコーナーの商品は売れやすくなります。
また店内の立ち寄りコーナー数が多いほど買上点数は多くなります。
立寄り率を高めるには店内のレイアウトや魅力的な商品の配置を工夫し店内動線を長くするようにします。

【視認率】

視認率は商品を顧客が見る確率を意味します。
商品の配置やディスプレイの工夫によって視認率を高めることができます。
特に目立つ場所や入り口付近に人気商品やセール品を配置することで顧客の目に留まりやすくなります。

【買上率】

買上率はスーパーを訪れた顧客が実際に買い物をする割合を示します。
買上率を上げるためには魅力的な商品のおすすめや独自の提案を実施することが効果的です。
また、顧客のニーズに合わせた商品の品揃えや高品質商品を充実させることも重要です。顧客が必要とする商品、憧れる商品を幅広く提供することで買上率を向上させることができます。

【買上点数】

買上点数は顧客が一度に購入する商品の数を指します。
買上点数を増やすためにはクロスセリングや新しいライフスタイル提案を活用することが効果的です。関連商品のセット販売や利用シーンを想像させることで顧客に追加商品の購入をしてもらうよう促すことができます。

【一点単価】

一点単価は顧客が一つの商品に対して支払う金額を指します。
一点単価を上げるためには付加価値の高い商品や高級品のラインナップを充実させることが有効です。
また商品の品質やブランドイメージを効果的に伝えることで顧客はより高額な商品を購入する傾向があります。

以上の要素の施策を総合的に取り入れることでスーパーの売上を効果的に上げることができます。

では実際の売上アップの成功事例が先の売上を上げる施策にどのように有効かを見ていきます。

今回取り上げる売上アップの成功事例はメディアによく登場する山梨県北杜市の「ひまわり市場」です。

「ひまわり市場」の成功事例を以下に簡単にまとめました。

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驚異の売上アップ!の成功事例「ひまわり市場」に学ぶ

ひまわり市場外観

引用元:https://yamanashi-mama.net/himawari-ichiba/

山梨県北杜市の株式会社ひまわり市場は2010年3月設立、資本金800万円、正社員30名、パート14名、独立系スーパーマーケットです。
那波社長が店長の時には負債4億円を個人保証して運転資金にも困る状態でしたが2022年度の売上高は人口5000人の町で10億円を叩き出す人気ローカルスーパーとなりました。

ひまわり市場の独創的な経営スタイルをまとめると以下のようになります。

  • 美味しい高品質な独自商品の品揃え
    他のスーパーにはない美味しさ、品質にこだわった独自性の強い商品を提供する。
  • 高品質商品の仕入先開拓
    高品質な野菜を栽培する地元農家や海のない山梨に新鮮な魚介類を卸す仕入先の開拓。
  • 美味しい商品の仕入、開発のできる専門人材の採用
    美味しさで仕入先を選定できるスタッフや美味しい惣菜を開発する凄腕料理人を採用。
  • 専門家にマーチャンダイジングの委任
    各部門の専門家に商品の仕入、価格設定、販売、売上管理など一切を信頼して委任。
  • 独自のPOP、店内放送で集客
    社長自身が行うユニークなキャッチコピーのPOP制作、ユーモラスなマイクパフォーマンスで買い物の楽しみを生み集客。
  • 社長責任の売り切り販促
    売れなかったら私の責任と社長自身が行うPOP制作と店内放送で通常の2~3倍の売上。
  • 価値創り販促
    生産者のこだわり、思い、人柄、ヒストリーや独自性が強い商品の価値をPOPで表現。漁師から聞いた美味しい部位や美味しい食べ方をマイクパフォーマンスで伝える。

以上のユニークな店づくりが評判となり県外からも足を運ぶお客様が増えました。
客数も客単価も上昇し売上高は2010年比で3割以上増えました。

ひまわり市場の取り組みをたった7個にまとめましたが、ぜひネットで検索して詳しく調べていただきたいと思います。

多くのメディアにも取り上げられ、またたくさんのお客様が口コミをアップしています。
“ひまわり市場”で検索していただければたくさんの情報が出てきますので参考にしてみてください。

いくつかの記事のリンクを以下に張っておきます。
借金4億円を背負った男:愛と執念の経営術:読んでわかるカンブリア宮殿
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/2022/026837.html

食品スーパー界の松岡修造⁉ 「熱すぎる店内POP」が話題のお店に話を聞いてみた
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1608/16/news098.html

「激レアさん」ナワさんのひまわり市場!ヤンキーだらけ借金4億から年商8億へ?
https://c-something.com/nawasan-gekirare

このひまわり市場の成功事例に学んでスーパーの売上を上げる7施策を考えてみたいと思います。

1つご留意いただきたいのは
このようなテレビで紹介されるお店を取り上げると
そのお店は特別なお店だから、条件が違う、当店にはとても無理と思いがちですが
そんなことはありません。

その成功事例がひまわり市場のように売上を3割伸ばしたのなら、学んで半分でもやってみれば15%伸びるかもしれません。
たとえ1割でもやってみれば3%は上がるかもしれません。
ひまわり市場は借金4億円で競売にかけられたところからスタートしています。
これほど条件の良くないお店もないでしょう。
だったら私たちはこのお店に学んで、勇気をもらい、やってみようと一歩踏み出すことが大事だと思います。

可能性を捨てるのではなく、私達の手の内にしましょう!

それでは成功事例に学ぶ!スーパーの売上を上げる7施策について考えて見ましょう。

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売上アップの成功事例から学ぶ!スーパーの売上を上げる7施策

スーパー販売員

スーパーの売上を上げるのは次の7施策です。

  • 商圏客数を増やす
  • 集客率を高める
  • 立寄り率を高める
  • 視認率を高める
  • 買上率を高める
  • 買上点数を増やす
  • 一点単価を上げる

今回の売上アップの成功事例:ひまわり市場の取り組みが売上を上げる7施策にどのように有効かを見ていきましょう。

ひまわり市場の独創的な取り組みと売上を上げる7施策との関係を簡単に図にしてみました。

左縦の項目がひまわり市場の取り組み、上横の項目が売上を上げる7施策です。

資料:売上アップの成功事例から学ぶ!スーパーの売上を上げる7施策

ひまわり市場の取り組みが売上を上げる7つの施策にいかに効果的かわかっていただいたと思います。

この後は売上を上げる7つの施策をもっと汎用的に使えるように解説をしていきます。

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商圏客数を増やす魅力づくり、利便性の向上

ひまわり市場が人口5000人の町で10億円を売り上げるのは県外まで商圏を拡大することができたからです。
その商圏拡大の原動力となったのが

  • 美味しい、高品質な独自商品の品揃え
  • 独自のPOP、店内放送で集客

によるものです。

そして美味しい高品質な独自商品の品揃えは以下の4つの取り組みが支えています。

  • 高品質商品の仕入先開拓
  • 美味しい商品の仕入、開発のできる専門人材の採用
  • 専門家にマーチャンダイジングの委任
  • 社長責任の売り切り販促

ひまわり市場は県外からのお客様も増えたことにより駐車場の整備と利便性の向上に努めました。

商圏客数を増やす施策は、スーパーの売上アップにとって最も基礎となる重要な施策です。
商圏客数を増やすための具体的施策には大きく次の2つのものがあります。

新たな魅力づくり、利便性向上による商圏拡大商圏内対象客の拡大です。

新しい魅力づくりとしては美味しい商品、高品質商品、特殊な商品、大容量商品の拡充によって商圏を拡大することもできますし商圏内対象客を増やすこともできます。

また新しい付帯施設を併設することで新たな顧客層に来店していただくこともできます。

例えばスーパー内にファミリーフレンドリーな施設を設置することで、地域のこれまで対象としていなかった家族連れを惹きつけることができます。
キッズスペースや授乳室、子供向けの遊び場などを充実させることで親子連れが来店する対象となります。

利便性を高めることで商圏拡大と商圏内対象客の拡大を図ることができます。
駐車場の整備や利便性の向上に力を入れましょう。
駐車場のスペースを広くすることで商圏の拡大に対応するができます。
利用しやすい配置や案内表示を行うことで女性客や年配者の来店のハードルを下げることができます。

新たな利便性としてオンラインでの注文、配送サービスによって商圏拡大、高齢者などの商圏内対象客を拡大することができます。

これらのことにより現在の商圏を超えてまで来店しようというお客様を増やすことができます。
また
これまで商圏内で対象としていなかったお客様をご来店ご利用するお客様として増やすことができます。

集客率を高めるコンセプトと認知度アップの広告

ひまわり市場看板

引用元:https://yamanashi-mama.net/himawari-ichiba/

スーパーの売上アップには実際に来店されるお客様を増やすための集客率の向上が重要です。
集客率を高めるためには以下の2つの要素に注目することが効果的です。

  • 競合店に勝る魅力的な商品・サービスのコンセプト
    コンセプトが競合店に対して圧倒的に勝るようになれば集客率を高めることができます。

    ひまわり市場のコンセプトは
    ・地域住民のみならず県外客に対してまで美味しくて高品質な商品を求めるお客様を対象として
    ・美味しさ品質にこだわった価値ある商品を
    ・POPやマイクパフォーマンスで価値を伝え販売する
    というコンセプトでした。
  • 認知度アップの広告
    どれほど魅力的なコンセプトで店作りをしていてもお客様に知られなければ集客率を高めることができません。

    ひまわり市場ではPOPやマイクパフォーマンスのSNS、メディアでの取り上げが認知度アップに繋がりました。

多くのスーパーではチラシ広告を配布していると思いますがその他のメディア活用もあります。

  • 地域のイベントへの出店やイベントとのコラボレーション
    地域のイベントやお祭りなどに積極的に参加し、スーパーの知名度を高めましょう。
    例えば、地域の学校祭や地域のイベントに協賛し、スーパーのロゴやブランドを露出させることで、地域住民の注目を集めます。
    また、イベントの際には特別なセールやイベント限定の商品を用意し、来店を促す工夫も重要です。
  • 地域の情報誌や地域紙への掲載
    地域の情報誌や地域紙にスーパーの広告を掲載しましょう。
    特に、特集記事や地域の特産品を紹介するコーナーにスーパーの情報を掲載することで、地域の住民にスーパーの存在をアピールできます。
    地域の情報誌や地域紙は、地域住民にとって重要な情報源となっているため、効果的な広告手段と言えます。
  • ウェブサイトやSNSによる発信
    ウェブサイトやSNSを活用し地域の情報や特典を発信しましょう。
    オンライン上での特別なクーポンや割引キャンペーンを提供することで来店を促すことや新たなお客様を引きつけることもできます。

お客様のリピーター化を促すためのポイントカードや会員制度の導入という施策もあります。
ここではポイント還元や会員制度は結局のところ値引きやプレミアムとなりますので考えないこととしています。

立寄り率を高めるマグネットの配置

ひまわり市場店内

引用元:https://sirabee.com/2016/07/18/144916/

スーパーの売上アップには視認率、買上率を高め、買上点数を増やすため、お客様の店内動線を長くする立寄り率の向上が重要です。

立寄り率を高めるためには、効果的なマグネット(お客様を惹き付けるコーナー)の適切な配置が必要です。

ひまわり市場ではお店がウリとする新鮮野菜、鮮魚、寿司のコーナーがマグネットとなってお客様を引き寄せます。

また限定商品を臨時的に展開し社長のマイクパフォーマンスでお客様を引き寄せるマグネットとしています。

その他の立寄り率を高める方法の具体的な施策の例は以下のようになります。

  • 入り口付近の魅力的な陳列
    入り口付近は入店して最初に目にするお店の雰囲気を印象付ける重要な場所です。
    入口付近には目を引く魅力的な商品や特売品を配置しましょう。
    お客様が入店直後に商品に関心を持ち、まず立ち寄りたくなるような環境を作り出します。
    また、商品の陳列には季節感やトレンドを反映させることも重要です。
  • 店内奥、角でのマグネット設置
    お客様の動線を長くして店内の各コーナーをより多くいただくためにはマグネットで店内の奥へ引きつけます。
    また店内の角にマグネットを配置することで動線を長くすることができます。
    一つのマグネットから次のマグネットに視線が向くように配置すると効果的です。
  • 大きいスペースの季節、イベントの演出コーナーづくり
    お客様の動線を考えて季節やイベントに合わせた演出のコーナーを大きめのスペースで作ると立寄り率を向上させます。
    お客様は特別感のある季節商品やイベント限定商品に興味を持って近づきます。
  • 目立つディスプレイの活用
    商品のディスプレイには目を引く工夫が必要です。
    シズル感のある大きな写真、鮮やかな色彩やアイキャッチングなデザインを使用しお客様の視線を引き付けましょう。
  • POPやサインの活用
    POPやサインを利用して、マグネットコーナーの存在を知らせたり商品の魅力や特典を伝えたりすることができます。
    お客様に対してまずPOPにセールや割引情報を明示することで立ち寄りの決断を促進することができます。
    その後POPで商品の特徴や価値を分かりやすく説明し、購買意欲を高めます。
  • 試食や試着のサンプリングコーナーの設置
    試食や試着を提供するサンプリングコーナーの設置もマグネットコーナーとなります。
    お客様は実際に商品を体験することに興味を感じて近寄りますし、体験によって購買意欲が高まります。
  • 量感陳列の活用
    人気商品やセール品をシンプルに量感陳列することによってお客様の目を引きマグネットコーナーとすることもできます。

視認率向上はフェイシング数とディスプレイ演出、POPが肝

ひまわり市場精肉売り場

引用元:https://yoshikixxtri.hatenablog.com/entry/2018/08/17/150000

スーパーの売上を上げるためには買上率を向上させ買上点数を増やすために、まず商品をよく見てもらう視認率を向上させることが重要です。

お客様が商品を見つけやすく、魅力を感じて商品に魅入るためにはフェイシング、ディスプレイ演出、POPの3つのポイントに注目しましょう。

  • フェイシング数
    フェイシング数とは商品を陳列する時の棚に並べる商品の列数をいいます。
    商品の列数が多ければ多いほどお客様は商品を見つけやすくなります。

    お客様がスムーズに商品を見つけられるようにフェイシング数を最適化することで、商品の視認性が向上します。

    フェイシング数を多く取る量感陳列はマグネットコーナーにもなりお客様を引き付け立寄り率も高めます。

    例えば、人気商品やセール商品はフェイシング数を多くすることでお客様の視線を引き付けます。
  • ディスプレイ演出
    ディスプレイ演出は商品の魅力を最大限に引き出し、お客様の視線を引き付けます。
    例えば、季節に合わせたディスプレイやイベントの演出を行うことで、お客様の視線、興味を引き付けることができます。

    ディスプレイによって商品の使用シーンや提案方法を表現することで、お客様に商品の魅力や使い方を想像させ買上率を高めることにも繋がります。
  • POP
    POPは棚に設置するとお客様の視線を引きつけます。
    さらにPOPのキャッチコピーや表現の仕方によってお客様の視線と興味を引きつけます。

    ひまわり市場では視認率向上のためにPOPを最大限に活用しています。
    その理由は独自商品の品揃えが多くフェンシング数を多く取れない、スペースを必要とするディスプレイ演出ができないからです。

お店の事情に合わせてフェイシング数、ディスプレイ演出、POPを使い分けることがポイントです。


さらに
フェイシング数、ディスプレイ演出、POPの組み合わせが効果的です。

  • フェイシング数を多くとってお客様の目を引き、POPで興味を引いて価値を伝えれば買上率の向上にもつながります
  • フェイシング数を多く取った量感陳列においてもディスプレイ演出は効果的です
    お客様の目を引くばかりではなく使用シーンを想像させることで買上率を高めることができます。

買上率を高めるPOP、ディスプレイ演出の活用

ひまわり市場のPOP (2)

引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1608/16/news098.html

スーパーにおける売上アップの鍵の1つはスーパーを訪れたお客様が実際に買い物をする割合を示す買上率の向上です。

買上率を向上させるためには商品の魅力や価値をお客様にアピールし、購買意欲を引き出します。
その手段としてPOP、ディスプレイ演出の活用があります。

POPは言葉によって、ディスプレイ演出は視覚情報によって購買意欲を引き出します。

ひまわり市場ではスペースを必要とするディスプレイ演出はされていませんが独創的なPOPによってお客様の購買意欲を引き出しています。

お客様の購買意欲を引き出すPOPのメインとなるのがキャッチコピーです。
ひまわり市場は社長自身が作る気持ちのこもったキャッチコピーで2~3倍売ることにつながっています。

POPのキャッチコピーはその表現でお客様の視線を引きつけ、言葉で興味や欲求を喚起する力を持っています。

以下のような効果的なキャッチコピーを作ることは買上率の向上に直結します。

  • 独自性をアピールする
    スーパーは競争が激しいので他店との差別化が重要です。
    独自商品の特徴や価値を際立たせるキャッチコピーを作成し、お客様に独自性をアピールしましょう。
    例えば「新鮮な地元野菜の〇〇はここでしか買えません!」など商品の独自性を強調するキャッチコピーは効果的です。
  • 限定を強調する
    期間限定、数量限定、時間限定、対象者限定などをキャッチコピーに取り入れるとお客様の興味と購買意欲を刺激します。
    例えば「土日限定、1日30個限定、抽選当選者お一人様1個限り」などの限定を強調するキャッチコピーで買上率が向上します。
  • 商品の特長、価値を的確に伝える
    商品の特徴や価値を的確に伝えるキャッチコピーは、お客様に商品の魅力を伝えます。
    例えば「糖度10度のトマトは野菜か果物か?」など商品の美味しさを強調するキャッチコピーはお客様の購買意欲を高めます。
    商品の価値を知ることによって買う気のなかったお客様がお客様へと変わります。
  • 1番を強調する
    一番というキャッチコピーでお客様に安心や信頼を漢字でもらいましょう。
    例えば「日本三大魚醤で日本で一番生産量が多い」「金沢で一番人気のラーメンです」「金沢で一番に始めたのがこのお店」など一番を強調するキャッチコピーで買上率が向上します。
  • 感動を提供する
    感動を提供するキャッチコピーでお客様の心を揺さぶると購買意欲に繋がります。
    例えば「日本の科学者がノーベル賞受賞の晩餐会で提供された日本酒です。」
    お客様の感動は購買意欲を高め、買上率の向上につながります。

商品ごとに適切なキャッチコピーを検討し、お客様の心を掴むメッセージを発信しましょう。
買上率の向上は直接に売上アップに繋がってきます。

買上点数を増やすクロスセルPOP、ディスプレイ演出の独自提案

ひまわり市場のPOP (3)

引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1608/16/news098.html

スーパーにおいて売上アップを図るためにはお客様が買う商品数を増やすことが重要です。

そのためには
商品の特徴や価値を的確に伝えて買上率を高める方法があります。

また
他の関連商品やセット商品を提案することで買上点数を増やすクロスセルも効果的です。

クロスセルを促すには使用シーンで関連付けるディスプレイ演出やクロスセルPOPの設置が有効です。

ひまわり市場では単品の価値を伝えるPOPが多くクロスセルPOPやディスプレイ演出は少ないようです。

  • 商品の組み合わせの魅力を伝える提案
    クロスセルPOP、ディスプレイ演出では提案する商品の組み合わせの魅力をわかりやすく伝えることが重要です。
    例えば
    「朝食が落ち着くモーニング食器セット」などのセット商品を提案する際に食器セットを使った朝食の写真を使ったクロスセルPOPを使います。
    実際にモーニング食器セットを使った朝食シーンをディスプレイ演出するのも効果があります。
  • 商品の使い方やアレンジ方法の提案
    クロスセルPOPでは提案する商品の使い方やアレンジ方法を具体的に伝えることで顧客に商品の価値を理解してもらうことができます。
    例えば「時短朝食が“ゆっくり”になる!カップスープで手軽に美味しさを」というように手軽にホットなスープができるカップスープの朝食でのおすすめ提案は買上点数アップにつながります。
  • 商品の特徴や価値が弱い場合の提案
    商品の特徴や価値が弱い場合にはお店の提案する商品の組み合わせやセット商品で新しい価値を創ります。
    それをクロスセルPOPやディスプレイ演出でわかりやすく伝えれば買上点数を増やすことができます。
    例えば「寒い冬の朝には体と心を温める朝食&カップスープ」のように単品をおすすめするよりも訴求力が強まります。
  • クロスセルの利点や便利さを伝える提案
    クロスセルPOPでは、顧客にクロスセルの利点や便利さを伝えることで購買意欲を高めることができます。
    例えば「一緒に買って便利!新機種に保護フィルム&メモリカード」など、関連商品をまとめて購入することの利点や便利さを強調しましょう。
  • 関連付けの難しい商品の組み合わせの提案
    商品によっては実際に商品を関連付けることやセット商品を作ることが難しい場合がありますし商品の管理も複雑化してきます。
    そういう場合はクロスセルPOPを活用すればお客様にお店の独自の価値提案で買上点数を増やすことができます。
    例えば「納豆と長芋で善玉菌と善玉菌の餌のスーパータッグフード」というように関連商品の売り場が離れていてもクロスセルPOPを活用すればお客様の買上点数を増やすことができます。

スーパーではクロスセルPOPの作成や配置、ディスプレイ演出に工夫を凝らしお客様の買い物体験を豊かにすることで売上アップに繋げましょう。

一点単価を上げるアップセルPOPの価値アピール

ひまわり市場のPOP (4)

引用元:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1608/16/news098.html

スーパーにおいて売上アップを図るためには一点単価の向上が重要です。

一点単価とはお客様が一つの商品に対して支払う金額のことで、これを高めることで売上を増やすことができます。

そのためにはアップセルの機会を活用してより単価の高い商品のお買上を促して一点単価の向上を図ります。

その手段としてアップセルPOPによる価値のアピールが効果的です。

アップセルPOPとはお客様が商品を選ぶ際に目にするPOPを活用してより高価な商品をおすすめすることです。

お客様の注目を引きつけ魅力的な付加価値や利益を伝えることでより単価の高い商品のお買上を促して一点単価の向上を図ります。

ひまわり市場ではアップセルPOPは少ないようです。
独自のこだわり商品をたくさん品揃えしていて比較商品が少なく、アップセルPOPよりも買上率向上ポップが多くなります。

アップセルPOPでアピールする価値は買上率を高めるPOPでアピールする価値と同じです。

買上率を高めるPOPでは買うことを促しますが、アップセルPOPではより高単価の商品にスイッチしてもらいます。

例えば煎り大豆の粉であるきな粉が98円のものから198円のものまで9種類あったとします。
アップセルPOPでは
「美味しいおはぎには香ばしさときめの細かさが全然違う有機栽培大豆のきな粉がおすすめ!」というキャッチコピーで198円のきな粉の価値をアピールしてお買上を促します。

アップセルPOPの価値アピールを通じて一点単価を上げることはスーパーにおいて重要な施策です。


お客様に魅力的な提案を行い、商品の付加価値や利益を的確に伝えることで、購買意欲を刺激し、売上を向上させることができます。

スーパーの売上アップに向けてアップセルPOPの価値アピールを活用しましょう。

ここまでスーパーの売上を上げる7つの施策を紹介してきました。
では
どのようにその施策を進めて行くのかを解説します。

競合店ではなく過去の自店と競う目標設定とPDCAサイクル

PDCAサイクル

ひまわり市場は他のスーパーと同じような成長率を否定することで成功することができました。
他のスーパーと同じような成長率では生き残れないと思ったからです。

また
ひまわり市場の成功事例はスムーズに成し遂げられたものとは思いません。
たくさんの失敗を重ねて改善をし続けたことが現在の成功につながっていると思います。

ひまわり市場は独創的なPOPやユニークなマイクパフォーマンスが有名です。
それがいつも必ず売れているとも思いません。

売れなかったPOPもたくさんあったでしょう。
滑ってしまったマイクパフォーマンスも度々あったでしょう。

何度も何度も改善を繰り返して今のスタイルが定着していると思います。

ひまわり市場の成功事例に学んで、私たちも競合店ではなく過去の自店と競う目標設定とPDCAサイクルで売上アップを図っていきたいと思います。

  • 目標設定の重要性
    他のスーパーとの競争では数%の売上アップで満足してしまうでしょう。
    時にはマイナスになることもあるでしょう。
    結果、売上アップを図ることはできないでしょう。

    過去の自店を大きく超える明確な目標設定が重要です。

    ただし
    目標は単なる数字ではなく具体的な課題や改善点に結びついていなければなりません。

    大きく超える明確な目標設定で、改善ではなく改革が行われます。

    改善をやっているうちは他のスーパーとの競争で満足することになります。

    改革が行わなければひまわり市場のようなユニークなPOPやマイクパフォーマンスは生まれません。

    例えば
    「昨年の買上点数を10%増加させる」といった具体的な目標を設定することによって、目標に応じたアイデアが出ます。
  • PDCAサイクルの活用
    PDCAサイクルとは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4つのステップから成るサイクルです。

    具体的な手順としては
    1」目標に向けた施策やアクションプランを計画
    2」アクションプランにのっとった実行
    3」計画を元にした目標達成度や課題の確認
    4」高い目標達成に必要な修正
    を行います。

    このPDCAサイクルを継続的に回すことで売上アップに向けた高い目標設定を維持して改革を進めることができます。
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これからのスーパーに求められる4C

4C

これからのスーパーには

  • Consumer value(顧客価値)
  • Cost(価格)
  • Convention(利便性)
  • Communication(コミュニケーション)の

4Cの強化が求められます。

これからのスーパーが成長するためには、顧客価値、価格、利便性、そしてコミュニケーションの4つの要素、いわば「4C」が重要です。

顧客の期待に応えるためには、これらの要素を組み合わせた施策を展開します。

以下に、具体的な例を挙げながら、4Cの重要性と実践方法について考えてみましょう。

  • Consumer value(顧客価値)
    第1に顧客価値を高めるためには顧客のニーズや好みを的確に把握し、それに合わせた商品やサービスを提供します。
    第2には環境にも配慮した持続可能な食材を喜ばれる形で提供します。
    第3には欲求に任せた食ではなく本当に豊かな食とは何かを追求してお客様に提案します。
    第4には社会課題の解決に貢献する食生活を提案します。

    例えば
    地元の農産物や地域特産品を取り扱うことは環境にも優しく、持続可能で新鮮で、美味しくお客様に喜ばれます。
    日本において食料自給率、食料安全保障、少子高齢化に対応して米飯を強めていく提案は環境、災害にも役立ちます。
    フードロスを低減する商品加工、店舗運営も顧客価値に貢献するものです。
  • Cost(価格)
    顧客にとってのコストは少なければいいというものではありません。
    生産者やメーカーが十分な利益を確保できる価格、お客様には価値に見合った価格を設定します。
    これからは環境コストも含めた価格設定、社会課題の解決に貢献する価格設定も求められています。

    例えば
    フェアトレード商品の取り扱いや環境改善に投資するような取り組みがあります。
    生産性だけではなく高品質の農産物を生産する農家を応援する仕組みやフードロスを減らす仕組みも必要です。
  • Convention(利便性)
    お客様は利便性を求めています。
    スーパーは顧客の買い物体験を円滑かつ便利にするための施策を実施します。

    例えば
    駐車場の整備やバリアフリー対応、オンラインショッピングやモバイルアプリの導入、宅配サービスの提供、移動販売など顧客のライフスタイルに合わせた多様な買い物方法の提供が求められています。
  • Communication(コミュニケーション)
    価格訴求という最も意思疎通の少ない販売促進はやめていきましょう。
    顧客とのコミュニケーションを大切にすることでお店の提案を理解していただけます。

    これからは欲求を高めるだけではなくシニカルな、サスティナブルな消費をリードするコミュニケーションが必要になります。

    お店の考え方をSNSやウェブサイトで定期的に発信することでお客様との信頼関係を築きファンになっていただきます。

    顧客アンケートやヒアリングにより顧客の声を積極的に収集し、改善点や要望を把握し改革につなげます。

これらの施策を通じて、顧客との信頼関係を築きながら、4Cの強化を実現することが重要です。
顧客価値を提供し、持続可能な価格を設定し、利便性を高め、コミュニケーションを通じて顧客とのつながりを深めスーパーの売上向上につなげていきます。

■売上を上げるための考え方、行動、方法[小規模小売店向け]

小売店を運営しているなかで売上を伸ばすための施策が成果に結びつかないというお店がいらっしゃいます。そして何からどのように手をつければ良いか迷っているという小売店もあるようです。私の体験が参考になるかもしれません。
https://note.com/urupoplabo/n/ne75e3d843414

■お客様を創る、売れる、儲かる!「個人店・中小店のチラシ作成マニュアル」

チラシもPOPと同じ文字情報メディアだからPOPと同じように「コツ」があります。
マニュアルに沿ってチラシを作成すると大型店との競合を避けながらお客様を増やし、売上アップして儲けることができます。ダウンロードはこちらから
「お客様を創る、売れる、儲かる!個人店・中小店のチラシ作成マニュアル」
⇒https://note.com/urupoplabo/n/n5963efab72c3

■売れるPOPの作り方マニュアル

売れるPOP作りで儲かる いいお店と輝くスタッフとお客様の笑顔を創り出すことができます。
販促POP広告クリエイターが長年の仮説・実行・検証でつかんだノウハウのマニュアル化。
ダウンロードはこちらから「売れるPOPの作り方マニュアル」
⇒https://note.com/urupoplabo/n/n9b51ca50b5a8

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まとめ:
売上アップの成功事例から学ぶ!スーパーの売上を上げる7施策

  • 驚異の売上アップ!成功事例「ひまわり市場」に学ぶ
    美味しい高品質な独自商品の品揃え
    高品質商品の仕入先開拓
    美味しい商品の仕入、開発のできる専門人材の採用
    専門家にマーチャンダイジングの委任
    独自のPOP、店内放送で集客
    社長責任の売り切り販促
    価値創り販促
  • 売上アップの成功事例から学ぶ!スーパーの売上を上げる7施策
    商圏客数を増やす
    集客率を高める
    立寄り率を高める
    視認率を高める
    買上率を高める
    買上点数を増やす
    一点単価を上げる
  • 商圏客数を増やす魅力づくり、利便性の向上
  • 集客率を高めるコンセプトと認知度アップの広告
  • 立寄り率を高めるマグネットの配置
  • 視認率向上はフェイシング数とディスプレイ演出、POPが肝
  • 買上率を高めるPOP、ディスプレイ演出の活用
  • 買上点数を増やすにはクロスセルPOP、ディスプレイ演出の独自提案
  • 一点単価を上げるアップセルPOPの価値アピール
  • 競合店ではなく過去の自店と競う目標設定とPDCAサイクル
  • これからのスーパーに求められる4C
    ・Consumer value(顧客価値)
    ・Cost(価格)
    ・Convention(利便性)
    ・Communication(コミュニケーション)


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