食品のPOPに美容にいい、体にいい、安いと書かない理由と売れる書き方

このメッセージは
 ❏食品POPを書いているけど売れないという方や
 ❏食品POPに何を書けばいいのかわからないという方
に向けて

 

食品のPOPに美容にいい、体にいい、安いと書かない理由と
食品のPOPの売れる書き方
を解説しています。

 

メッセージを確認していただくと
食品の売れるPOPを書くことができます。

 

このメッセージはご利益創りPOP販促という方法で
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ご利益POP広告クリエイター歴33年の西村が発信しています。
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食品のPOPに美容にいい、体にいい、安いと書かない理由

販促アドバイザーでPOP広告クリエイターのワタシが
食品POPに書くと敗北感を味わう言葉があります。

 

それは次の3つの言葉

「美容にいい」、「体にいい」、「安い」

 

ワタシが食品のPOPに美容にいい、体にいい、安いと
書かない理由を解説します。

売れないPOP

「美容にいい」、「体にいい」、「安い」では
お客様は買いません。

食べてみたいと思わないので売れません。

食品のコアな価値の「美味しさ」を
伝えなければ売れません。

商品研究しないで書くPOP

商品研究しないでPOPが書けるので
商品の提供する価値を知らない。

売ることに自信も誇りもなくなり
お客様への働きかけもなくなります。

お客様ニーズを掴んでいないPOP

お客様ニーズを掴んでいないから書く言葉です。
お客様ニーズがわからなければそもそも売れません。

そんなことをしていたらお客様志向ではなくなリます。

お客様ニーズと商品の提供価値がマッチしないPOP

これでお客様は満足だろうと独りよがりの販促の言葉です。
お客様のニーズと提供価値の訴求点にズレがあります。

誰にでも書けるPOP

多くのお店が手間を掛けず、楽に、コストを
掛けずに売りたいと思っています。

美容にいい、体にいい、安いという価値は誰でも訴求出来ます。

誰でも書けるPOPは競争になり
お客様の心には響きません。

「美容にいい、体にいい、安い」は逃げの価値、販促

お客様ニーズ、商品の提供価値を追求しない手抜きPOPです。

 

食品スーパー、土産物店、雑貨販売、病院売店で
食品のPOPをたくさん書いてきました。
売れるPOPにするために試行錯誤してきました。

 

わかったことが3つあります。

 

食品POPはお客様が美味しそうと
信じた時に売れます。

 

食品POPに単刀直入に「美味しい」と書いても
お客様は信じません。

さも自ら食べて美味しいと感じたような言葉で
お客様は美味しいと信じるのです。

 

お客様が美味しそうと信じるPOPを書けなかった時の言葉が
「美容にいい」「体にいい」「安い」という言葉です。

 

あなたがお客様だったら

 

どれだけ「美容にいい」「体にいい」「安い」食品でも
「美味しさ」を求めませんか?

 

あるいは
「美味しい」のに「美容にいい」「体にいい」「安い」と
嬉しくないですか?

 

では
食品の売れるPOPに書くことは何でしょう?

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食品の売れるPOPの書き方            

食品のPOPには
美味しそうと感じてもらう言葉
を書きます。

 

食品のコアな価値は
美味しさ、見た目の美味しさ、美味しい香り
です。

 

味覚、聴覚、嗅覚で美味しそうと感じた時
人は食べたいと思います。

 

POPでは言葉で
味覚、聴覚、嗅覚で美味しそうと感じたかのようにすると
お客様は食べたいと思い、買いたいと思うのです。

 

私がやっているご利益創り POPの方法は

  • 商品の提供価値をリストアップ
    (美味しさ、体にいい、美容にいい、安いを含め)
  • お客様ニーズを想定してリストアップ
  • お客様ニーズと商品の提供価値のマッチング
  • POPのラフ案でお客様は買う気が起こるか確認
  • 良ければPOP作成、魅力不足であれば情報を付加
    付加する情報は
    ・さらなるリサーチによる価値
    ・ディスプレイによるご利益のイメージ化
    ・プレミアム(景品など)
    ・カラーコントロール
    ・ボリューム陳列
    ・画像によるイメージ化
    ・見本出し
    ・試食
    などです。
  •  

ここまですると
「美容にいい」「体にいい」「安い」
という言葉は使わなくて済みます。

 

それでは食品の売れるPOPの書き方を例を上げて解説します。

 

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食品のPOPの売れる書き方例           

食品に限らず、すべてのPOPには
「お客様が商品に期待するニーズ」に
マッチする「商品の提供する価値」
を書いてアピールします。

 

それが売れるPOPの書き方です。

 

お客様ニーズと商品の提供価値の
マッチングの例をあげて解説します。

 

メーカー名:加賀橋立商店
商品:橋立港の地物イワシを使った小魚せんべい
規格:300g入り
単位:1袋
価格:540円

というお土産用の商品を例に考えてみます。

 

「小魚を使いカルシウムが豊富なので体にいいですよ」

というアピールをしたPOPだったとします。

 

旅行に来て、体にいいからと買うことってありますか?

 

多くのお客様はその小魚せんべいが美味しくて体にいいから買います。

 

体にいいので美味しいから買うってありえません。

 

体にいいからといって1袋買って食べたくらいじゃ
何の影響もないことはわかっています。

 

やはり
美味しいと思って買っているんです。

 

旅行に来て商品を買う時は
この地方の美味しいものは何かな?
この地方の珍しいもので美味しいものは何かな~?
と思って買っているんです。

 

ただ「美味しい」とアピールしただけじゃ売れません。

 

どのように美味しいのか?
なぜ、美味しいんのか?
ホントに美味しいのか?
この地方独特のものなのか?
珍しいものなのか?

 

そこが知りたいんです。

 

だから
美味しさも含め商品の提供価値をとことん調べます。

 

商品の提供価値のリストアップ

その商品には美容にいい、体にいい、安いの他にも
もっと多くの価値があるはずです。

 

商品の提供価値を出来る限り書き出してみると
きっと多彩な価値に驚くはずです。

 

まずは20個、その商品の提供価値を書き出してみます。

 

「加賀商店、橋立港の地物イワシを使った
小魚せんべい300g入り、1袋、540円」

書き出したのが下のリストです。

・骨付きでカルシウムが多い
・甘辛い味付けである
・ごまの風味が効いている
・カリカリと硬いので子供の歯がために良い
・香ばしい香り
・近海で取れたイワシを使用
・調味料は地元の醤油を使用
・メーカーは地元のメーカーである
・一袋300円で思ったよりもたくさん入って値ごろ感がある
・ビールにもお酒にも合いそう
・水飴の甘さが子供のおやつに受ける
・湿気を吸うとやや柔らかくなる
・小さいイワシを使っているので一口で食べやすい
・手で摘んで食べることができる
・地元のイワシを使って水揚げ即日加工をしている
・古くからの伝統工法で作られている
・手作りで丁寧に作られている
・日持ちは3ヶ月とやや長持ちである
・明太子味とごま味の2種類がある
・砂糖は三温糖を使用しているのでコクがある

 

いざ商品の提供価値をリストアップしようとすると
出てこないものです。

 

この大切な作業をしないと
「体にいいから」って簡単に書くしかありません。

 

商品の提供価値を20個も書き出してみると
色々なアピールポイントがあることが分かります。

 

お客様ニーズを想定してリストアップ

次にお客様の商品に期待するニーズを想定して20個書き出してみます。

 

お客様にも美容や健康、値段の他にも
関心のある価値がたくさんあるはずです。

 

お客様のニーズを出来る限りたくさんリストアップすると
商品の提供価値と数多くの接点が出来ます。

書き出したのが下のリストです。

・海産物の美味しい石川県に来たのだから海産物が食べたい
・バスの中でビールやお酒と一緒に食べてみたい
・お箸を使ったりしないで気軽に食べられるものがいい
・やっぱりおいしい方がいい
・魚の味がわかるようなものがいい
・パリパリと歯ざわりの良いものを食べたい
・残ったら持って帰れるものがいい
・地元産らしいものを食べたい
・美味しくてもカロリーや塩分が気にならないものが食べたい
・歯が丈夫なので固いものでも大丈夫
・味だけではなくて香りや色合いも気になる
・美味しければお土産として買っていきたい
・試食があればいいな
・あまり硬いよりも少し柔らかいほうがいい
・ピリッとした辛さや苦さなどの味のアクセントがあるといい
・高級品でなくてもいいけれども美味しいものが食べたい
・バスの中で食べたいので気の張ったものでなくていい
・みんなでワイワイ食べられるものがいい
・せっかくだから地元のメーカーのものがいいな
・みんなで食べるので誰にでも合う味がいいな

 

もちろんお客様になったつもりの想定での書き出しです。

それでも
一人のお客様にも多様なニーズがあることが分かります。

お客様ニーズと商品の提供価値のマッチング

商品の提供価値、お客様ニーズをそれぞれ20個リストアップしました。

 

一つの商品でも多くの価値、アピールポイントがあることが分かります。
一人のお客様でも多様なニーズを持っていることが分かります。

 

その組み合わせは多彩です。

 

お客様のニーズにどの価値がマッチするかは
お店の考え方によっても変わります。

 

お客様のニーズと商品の提供価値をベストマッチさせれば
お客様の心に響くPOPが書けます。

 

そして
販売数も大きく変わります。

 

商品の提供価値とお客様のニーズの
ベストマッチは次のようにします。

それぞれで同じようなものでグルーピングします。
次に
グルーピングしたものでマッチングを考えます

 

それぞれグルーピングしたものは
次のような形になりました。

商品の提供価値とお客様ニーズ

 

次にグルーピングしたものでマッチングを考えると
下図のようになりました。

商品の提供価値とお客様ニーズのマッチング

その中から

  • アイキャッチ(お客様の注目と関心を集める役割)
  • キャッチコピー(お客様の注目と関心を集める役割)
  • セールスコピー(お客様の購買動機を喚起させる役割)
  • 基本情報(お客様の買物を容易にする役割)

を決めていきます。

 

ワタシはこの例では次のようにしました。

  • アイキャッチ(お客様の注目と関心を集める役割)
    「ビールにもお酒にも合う!」
  • キャッチコピー(お客様の注目と関心を集める役割)
    「近海イワシを使い甘辛い味の中にピリ旨、苦旨のせんべいを作りました」
  • セールスコピー(お客様の購買動機を喚起させる役割)
    ・地元メーカーが近海イワシを即日加工し伝統工法で手作りしました
    ・甘辛い味はお子様に、ピリ旨、苦旨は大人に受けるみんなの美味しさ
    ・原材料がいいから出る味です、ご試食ください!
  • 基本情報 (お客様の買物を容易にする役割)
    加賀商店、橋立港の地物イワシを使った小魚せんべい300g入、1袋、540円

 

それらを使ってできたのが下のPOPです。

 

この商品ではさらに魅力を高めるため「試食」を提供しました。
「試食」は食品の販促では強力な魅力づくりになります。

ピリ旨、苦旨の小魚せんべい

■売れるPOPの書き方講座の他の参考になる記事は

販促POP広告クリエイターが教える!売れるPOPの書き方と売れ続けるPOPの作り方

 

かわいいポップ(POP)の書き方はたった4つのコツ【売れるPOPの書き方講座】

 

■個人商店の方に販売促進に役立つ本

個人商店の方に販売促進に役立つ本はないかと聞かれたら必ずおすすめする本です。
著者は商売繁盛の講演を年間200回の行う日本繁盛店14店に選ばれた経営者。
販促に限らず、紹介する「臆病者の経営学」は商売繁盛に役立つ本でもあります。
ビジネス書をたくさん読んでいるワタシが思うには
ビジネス書2~3冊分の価値ある本です。

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まとめ                    

食品のPOPに美容にいい、体にいい、安いと書かない理由

  • 売れないPOP
  • 商品研究しないで書くPOP
  • お客様ニーズを掴んでいないPOP
  • お客様ニーズと商品の提供価値がマッチしないPOP
  • 誰にでも書けるPOP
  • 「美容にいい、体にいい、安い」は逃げの価値、販促

食品の売れるPOPの書き方

  • 食品のコアな価値は
    美味しさ、見た目の美味しさ、美味しい香り
    です。
  • 食品のPOPには
    美味しそうと感じてもらう言葉
    を書きます。

ご利益創り POPの方法は

  • 商品の提供価値をリストアップ
    (美味しさ、体にいい、美容にいい、安いを含め)
  • お客様ニーズを想定してリストアップ
  • お客様ニーズと商品の提供価値のマッチング
  • POPのラフ案でお客様は買う気が起こるか確認
  • 良ければPOP作成、魅力不足であれば情報を付加
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