キャッチコピー作りのおすすめビジネス書「キャッチコピーの作り方」
このブックレビューでは
❏初めてキャッチコピーを作る方や
❏キャッチコピー作りがうまく行かないという方
におすすめのビジネス書を紹介しています。
POPのキャッチコピー作りのアドバイスをしているワタシも
もっと分かり易いようにと学び続けています。
その中で見つけたこの本は
キャッチコピー作りがとてもわかり易い本だと思いました。
「誰でもすぐにできる売上が上がる」
と副題にあるように、この本のパターン通りにやれば
誰でもすぐにキャッチコピーができて売上アップに繫がります。
POP作成だけではなくチラシ作成、DM作り、お店のブランディングにも
役立つ内容です。
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目次
誰でもすぐにできる売上が上がる「キャッチコピーの作り方」
誰でもすぐにできる売上が上がる
キャッチコピーの作り方
堀内伸浩
明日香出版社
1500円+税
著者の紹介
著者:堀内伸浩
文章コンサルタント、日本名刺協会理事
ライターとして約20年間にわたりビジネス系の雑誌や
書籍企業の販促ツールや広告などのライティングを行ってきた。現在もライターとしての活動を続ける傍ら
文章コンサルタントとして実践文章教室や
売れる&伝わる文章の達人養成講座などを
主催し多くの人に文章指導を行っている。分かりやすい教え方には定評があり
全国の商工会や企業からキャッチコピーセミナーや
セールスライティングセミナー、ビジネス文書研修、
名刺セミナーの依頼が殺到。「文章は愛だ」「広告はラブレターだ!」を信条とし
相手のことを第一に考えた「エモーショナル(思いやり)ライティング」を
世の中に広めるのが夢。商工会や企業のセミナーをされているから
本書の分かりやすさは著者紹介通りです。
引用元:「キャッチコピーの作り方」
文章と広告というジャンルでの活動で
ビジネス文書、セールスライティング、名刺に関わっています。
幅広い活動によってキャッチコピーが役立つ範囲が
POP、チラシ、DM、WEBサイト、企業案内にも及びます。
簡単な内容の紹介(本の構成)
「誰でもすぐにできる売上が上がる『キャッチコピーの作り方』」は3部構成。
シンプルでとてもいいです。
分かりやすさとはシンプル、短いということです。
でも内容はしっかり書かれています。
3部構成の内容は
第1章 キャッチコピーを作る前に考えること
第2章 すぐに作れるキャッチコピー58のルール
第3章 ボディーコピーの書き方
となっています。
もう少し内容を紹介すると
- 第1章キャッチコピーを作る前に考えること
キャッチコピーを作る前にやるべきことが
書かれているのにとても共感します。テクニック優先で学びたいという方が多いなかで
まず考え方を押さえているのはその方が近道だからです。
- 第2章すぐに作れるキャッチコピー58のルール
キャッチコピーの反応率を上げるためのルールが
58個も書かれています。商品の売り込みキャッチコピーから
企業のイメージアップのキャッチコピーまで対応しています。
- 第3章ボディーコピーの書き方
ボディーコピーの考え方がしっかり解説されています。これは販促の考え方にも通じていますし
アフィリエイトのライティングにも通じます。反応の取れるボディーコピー(セールスレター)の書き方が
独自の法則として公開されています。キャッチコピー解説本としては大きなおまけになっています。
「キャッチコピーの作り方」から学べること
「誰でもすぐにできる売上が上がる『キャッチコピーの作り方』」から
学べることは
第1 章キャッチコピーを作る前にやるべきことで
キャッチコピーの作り方には3つの準備が必要と説いています。
「段取り8分仕事2分」ともいいます。
いいキャッチコピー作りには準備が大切で
良い準備をすればいいキャッチコピーが作れるというわけです。
そのキャッチコピーの作りの3つの準備とは
- 何のためのキャッチコピーなのかを考える
キャッチコピーの目的を確認しないと
的を射たキャッチコピーは作れません。キャッチコピーの目的は2種類あるとしています。
- ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にするのは
お客さんが「自分が対象」として気づいてもらうのに大切です。さらに
お客さんの欲求にフォーカスすると
ターゲットが絞り込まれ反応しやすくなります。お客さんの欲求は大きく2種類あるとしています。
ターゲットを明確化するための四つの質問が用意されています。
- USP を明確にする
キャッチコピー作りの必要準備はターゲット& USPUSPには2種類ある
・ユニークセールスポイント・・・ユニークなセールスポイント ・・・見つけるもの
・ユニークセリングプロポジション・・・ユニークな売込み提案・・・見つけなくても作ればいいUSPを考える3つ注意点
・必ずしも商品サービスの本質部分で差別化しなくても良い
・実現可能なことにする
・業界で当たり前でも誰も入っていなければアピールするUSP を明確にする7つの質問
USP の見つけ方7つの切り口5W2H分析法
USP の見つけ方7つの切り口裏5W2H分析法
「キャッチコピーの作り方」でいいキャッチコピーが作れる
第1章でキャッチコピーを作る前の3つの準備をしました。
いよいよキャッチコピー作りになります。
第2章ではすぐに作れるキャッチコピー58のルールが用意されています。
58のルールそれぞれがわかりやすく解説され具体例も示されています。
自身が作りたいキャッチコピーがイメージアップ目的であれ
商品販売目的であれ形にすることができます。
58もの切り口がありますので
どのようなキャッチコピーづくりにも参考になると思います。
58項目を1項目ずつ確認していけば確実に
いいキャッチコピーができます。
ご利益マーケティング・アドバイザーのワタシのおすすめポイント
ご利益マーケティング・アドバイザーとしてワタシが
特におすすめしたいポイントは次の2点です。
マーケティングを基礎にしたキャッチコピー作り
本書はマーケティングの考え方を基本にしているので
誰でもすぐに作ったキャッチコピーが売上に確実に結びつきます。
例えば
「キャッチコピーのターゲットを明確にする」という項目では
お客さんの欲求にフォーカスすると反応しやすくなります。
お客さんの欲求は大きく次の2種類がある。
- 退避欲求:苦痛から逃れたい欲求
- 願望欲求:こうなりたいという欲求
と述べています。
これらはマーケティングのフレームワークにある
「バリュープロポジションキャンバス」に通じています。
本書はマーケティングを基礎にしたキャッチコピーの解説本です。
色々なツールが用意されどこまでも親切
本書はどこまでも親切なガイダンス、わかりやすい教え方で
パターン通りやれば誰でもすぐにキャッチコピーができます。
有名なキャッチコピー例を上げて作り方を解説する方が多いですが
本書では「誰でもすぐできるように」色々なツールが用意されています。
例えば
- USP を明確にする7つの質問
- USP の見つけ方7つの切り口5 W 2 H 分析法
- USP の見つけ方7つの切り口裏5 W 2 H 分析法
- お客さんが知りたい「16の疑問」
- 売れる文章構成法2W3S の法則 +3
というツールが用意されています。
確実にキャッチコピー、ボディーコピーが導き出せるということです。
「キャッチコピーの作り方」で最も大切な2点
本書で最も大切なことが2点あります。
USPがなければキャッチコピーの意味がない
キャッチコピー作りの必要準備は目的の確認とターゲット&USP。
キャッチコピーの基本パターンはターゲットと USP を意識して作るとしています。
誰に対して何をアピールする=[ターゲット]に対して[ USP]をアピールする
ということです。
本の中で著者は次のように述べています。
キャッチコピーを作る上で一番重要なのは USPだということ。
したがってまだUSPが見つかっていない人は7つの質問を何度も繰り返し
独自の売りを見つけてからキャッチコピー作りに取り掛かるようにしてください。
引用元:「キャッチコピーの作り方」
ボディーコピーがお粗末では売れない
キャッチコピーの解説本でいいキャッチコピーができたとしても
ボディーコピーが良くないと売れない。
著者はボディーコピーの作り方のところでこのように述べています。
いくらキャッチコピーで見込み客の興味を引くことができたとしても、
その後のボディ―コピーがお粗末ではなかなか購買に結びつきません。
したがってボディ―コピーの書き方についても
しっかりとポイントを押さえておく必要があるのです。
引用元:「キャッチコピーの作り方」
著者はボディーコピーの重要性を説き
ボディーコピーの作り方を丁寧にわかりやすく解説しています。
そういう意味では本書はキャッチコピーの本というだけではなく
マーケティングのライティングの解説本と言えます。
実際に活用してみたい例
ワタシも実際に活用してみたいことがあります。
第2章ではすぐに作れるキャッチコピー58のルールが用意されています。
著者は「このルールを覚えていただければ、すぐにキャッチコピー作れる」といいます。
覚えられませんて!58個も!
そこで次のような「キャッチコピー作成シート」を作ろうと思います。
著作権保護のため一部だけ例として載せます。
キャッチコピー作成シート
項目 | 適応 | ||
キャッチコピー作りの対象は? | |||
キャッチコピーの目的は? | イメージコピー [お店、企業イメージのアップ] 商品コピー [見込み客に対する商品の訴求] |
||
ターゲットの 明確化の 四つの質問 |
1 2 3 4 |
||
お客さんの欲求は? | 退避欲求:苦痛から逃れたい欲求 願望欲求:こうなりたいという欲求 |
||
USP | 7つの質問 | ||
5 W 2 H 分析法 | |||
裏5 W 2 H 分析法 | |||
作り方の 58のルール |
解説 | 例 | 適応 |
(1) |
自分のこととして認識 | [エリア、年齢、家族構成、職業・年収、悩み、願望]~の方へ | |
(2) ターゲットを絞り込む |
さらに具体的にする、条件を加える | ||
(3) ドキッとさせる |
見込み客が気にしていそうなことを書く | ||
・・・・・・・ | ・・・・・・・ | ・・・・・・・ | ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
(58) |
これを使えば本書のノウハウを生かした
キャッチコピー作りができます。
回数を重ねれば作成シートを使わずに
キャッチコピー作りをマスターすることができます。
まとめ
キャッチコピー作りのおすすめビジネス書「キャッチコピーの作り方」
キャッチコピーの作りの3つの準備
- キャッチコピーの目的を確認する
- ターゲットを明確にする
- USP を明確にする
キャッチコピー作りの必要準備は目的の確認とターゲット&USP。
キャッチコピーの基本パターンはターゲットと USP を意識して作るとしています。
誰に対して何をアピールする=[ターゲット]に対して[ USP]をアピールするということです。
いい準備でいいキャッチコピーが出来る。