個人商店が伸びのなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組み
売上絶好調の翌年に伸び率0のお店が再び伸び率を回復する仕組み。
売上の伸びがなくなり減少に向かっているお店が再び売上の伸びを回復する仕組み。
競合店の影響で売上が減り続けだしたお店が再び売上の伸びを回復する仕組み。
目次
個人商店が伸びのなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組み

伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組みには
- 「0リセット」
- 「1日1善」
- 「2倍セール」
- 「3年ルール」
の4つの仕組みがあります。
ある事例をご紹介しましょう。
その居酒屋さんのオープンはとても鮮烈でした。
金沢には美味しい食材があり、日本海の魚介類を使った料理を提供する飲食店は多いです。
そのお店は割烹と言われるような高額な料金設定ではありません。
そうかといって冷凍食材を中心とした低料金のチェーン店居酒屋でもありません。
内装は落ち着いた和風の半個室というのは今までにない居酒屋でした。
当然のごとく多くのお客様が訪れ繁盛しました。
その後に出店する居酒屋さんに大きな影響を与えました。
簡単に言えば模倣するお店が次から次へと出てきます。
また、別の切り口で魅力をつけて挑んでくるお店もありました。
先日、オープン当時のイメージを持って10年ぶりにその居酒屋さんに行ってきました。
悪くはありませんでしたが10年前ほどの感動はありません。
それくらいのレベルのお店ならいくらでもありますねという感じです。
年数が経った分ちょっと古臭さも感じられます。
内装の独自性も、食材の新鮮さも、料理の美味しさもお金で手当てをつけることができます。
多くの場合、お金で創り上げた独自性はすぐ模倣されます。
その結果、競争になり業績は下がってきてお店のレベルも落ちてきます。
以前は魅力的であったものが色褪せてきます。
10年ぶりではなく、10年通い続けたら違う印象を持っただろうか?
10年ぶりでも前回と同じか、それ以上の感動は可能なのだろうか?
10年通い続け飽きずに感動を与え続け、10年ぶりでも新鮮である仕組みです。
伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組み「0リセット」

伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組みには
「0リセット」
「1日1善」
「2倍セール」
「3年ルール」
の4つの仕組みがあります。
業績が下がりだしたら改善を始めますが多くの場合、効果がありません。
小手先で一時的に売上が回復しても長続きがしません。
そういうときは0リセットします。
0リセットとは0から考え直しをするということ。
競合店が出てきた、お客様が変化してきた、環境が大きく変化している。
だけどお店はマイナーチェンジばかりでは売上を再び伸ばし続ける事はできません。
新規にお店がオープンする時にはどのようなお店にするか皆さん考えます。
同じように環境が大きく変化したのならどのようなお店であれば良いか考えます。
売上を再び伸ばし続けられるお店はどのような姿かを0から考え直します。
今から新規開店のつもりでお店のコンセプトを作り直すことです。
競合店に負けない魅力を持ったコンセプトを作れば競合を避けることができます。
今度はお金を掛けない魅力づくりがポイントです。
お金を掛けた魅力づくりはすぐに模倣されます。
自店独自の強み、こだわりを基にした魅力づくりであれば簡単には模倣されません。
自店独自の強み、こだわりを0から洗い直して新規開店のようにコンセプトを組み立てる。
それが0リセットです。

伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組み「1日1善」
下がり続ける売上にはヒントがたくさんあります。
そのヒントが0リセットにも役立ちます。
ところがそのヒントを見つけられなくて対策しないから売上が下がり続けます。
売上が落ちるのはお客様、お店、商品、5S、文書、挨拶に対する無関心から始まるのです。
そのヒントを見逃さないようにする仕組みが「1日1善」です。
「1日1善」とは日々の営業活動で1日1改善を行うということです。
どのような簡単なことでもいいんですが必ず1日1改善するということ。
- ドアのセロテープ跡を取る
- ショーケースの掃除をする
- お客様に誤解を受けるメニューブックの表示を変える
- トイレの表示をわかりやすくする
- お客様がポロッと言ったアイデアを試してみる
- 盛り付けを変えてみる
- 陳列の棚割を変えてみる
- 「~~無いの?」と言われたものを仕入れてみる
- 「~~使えないの?」と言われたものを導入してみる
- 「~~できないの?」と言われたものを作ってみる
- よく聞かれることをPOPで表示してしまう
- 毎回レジで列ができたら待たせない工夫をする
- 「ちょっと味が・・・」と言われたら店内試食会をやってみる
・・・・・
売上の落ちるヒントも売上を伸ばすヒントも日々のお店の中にあるものなのです。
それを見逃さずに改善する、試してみる。
「1日1善」は売上が再び伸び続ける基本の仕組みです。
伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組み「2倍セール」

お店を長く営業していると結果としての売上や販売数や客数などが見えてきます。
固定観念ができてしまい新しい発想や柔軟な考え方ができなくなり売上が停滞してきます。
そういう場合には「2倍セール」という仕組みを取ります。
「この商品を2倍売るにはどうしたらいいか?」
って考えます。
商品のご利益を調べ直してPOPを書き直します。
●[いしりは能登の魚醤です]
⇒「いしりは日本3大魚醤でのとの特産品です」
●1枚350円で売っていた30種類のハンカチの売り方変えます
「ハンカチ1枚350円」
⇒「30種類からよりどり選んで3枚980円、1枚350円」
●対象のお客様を明確に打ち出して表示します
コーナーPOP「ドライブに便利な必需品ベスト5」+単品別POPに「これが便利ポイント」
●POPにヴィジュアルを追加します
えびせんべいのPOPにエビの桜色がきれいな画像を商品の下敷きに追加
魅力コーナーを作り出します
●バラバラな場所での試食をまとめ
「美味しくて人気だからオススメの美味10選!」
●ご利益チョイ足しします
「一輪挿し1個400円」
⇒「一輪挿し3個お買上の方に敷布プレゼント!」敷布は1枚4~5円
上記の例は私の2倍以上の販売数になった2倍セールの方法です。
何かをすれば2倍売れる商品なんて結構あるものなのです。
それを1品1品と増やしていけばいいのです。
2倍セールの商品が少ないうちは総売上に変化はありません。
ところが2倍セールの商品が増えてくると売上が徐々に積み上がっていきます。
このコーナーの商品を2倍売るにはどうしたらいいか?
この商品を2倍売るにはどうしたらいいか?
2倍セールで1品ずつ、1箇所ずつ考えて実行してみてください。
伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組み「3年ルール」

季節ごとのイベント、毎年行うイベントには「3年ルール」の仕組みを適応してください。
どんなに成功したイベントでも同じことを3年繰り返したらお客様に飽きられます。
2年目、3年目に改善を行うのは当然ですが、それでも売上は低減してきます。
4年目にはイベントの継続、廃止も含めて新しい考え方でイベントに望みます。
- もう一度そのイベントについて
- そもそもそのイベントは必要なのか
- 何のためにやるのか、その目的はこれまでと変わったところはないのか
- 誰を対象にするのか、その対象はこれまでと変わったところはないのか
- 誰とやるのか、共同する人はこれまで通りでよいのか、別の選択はないのか
- 誰がやるのか、別の担当がいいのではないか
- 何時からやるのか何時までやるのか
- 期間はこのままでいいのか
- 時間帯を変えたら新しい価値は生まれないのか
- 何処でやるのか、場所を変えたらどうなるか、集積したら分散したらどうなるか
- どのようにするのか、同じ方法でよいのか
- 何を使うか、何を売るのか、何を渡すのか
- いくら売るのか、何人呼ぶのか、いくつ売るのか、2倍売るにはどうするか
- 安くしてみたらどうなるか高くしてみたらどうなるか
- 2本立て、3本立ての価格ではどうなるか
イベントを行う側が「また」と思ったら
イベントを行う側が手際良くなったら
イベントを行う側が苦労しなくなったら
変わり時です。
伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組みのまとめ
伸びがなくなった売上を再び伸ばし続ける仕組みには4つの仕組みがあります。
■「0リセット」
洗い直して0から伸びるコンセプトに練り直す
■「1日1善」
1日1改善でお客様、お店、売り場、数字からのヒントを見逃さない
■「2倍セール」
1品、1箇所を2倍売ると考えてみるとアイデアは出てきます
■「3年ルール」
同じことは3年まで4年目には5W2Hの質問で領域を拡げてかんがえます。