店長確認事項は信頼と支持と師事を基礎とする社長の指示です
社内におけるコミュニケーションには3種類あると考えます。
- 上司と部下との垂直コミュニケーション
- 従業員同士の水平コミュニケーション
- 各人間の網型コミュニケーション
です。
私が在籍していた複合書店での上司と部下との垂直コミュニケーションの仕組みです。
トップダウンの指示が「店長確認事項」、ボトムアップの報告が「業務日誌」です。
今回はトップダウンの指示の「店長確認事項」についてお伝えします。
目次
店長確認事項は信頼と支持と師事を基礎とする社長の指示です
ほぼ毎朝トップから「店長確認事項」というFAXが各店舗に流れてきていました。
指示、問合せ、連絡事項など内容はさまざまでした。
アルバイトさん以外の全従業員は一日の行動予定(DailyPlan)を前日に組んでありますが「店長確認事項」の内容によって変更することも多かったものでした。
原則として店長が受けますが、店長が休みの場合は次長や主任が受けていました。
とても優れた仕組みだと思っています。
店長確認事項は信頼を基礎とする社長の指示です
「指示」ではなく「確認」とするところは人間の心理を良くとらえています。
「そうせよ」という指示ではなく「そうですよね」という確認は信頼を前提としています。
人はそうすべきとわかっていても、それを上司からでも指示されることは好まないものです。
店長を1人の人間として「分かっていますよね」という期待感を伝えることになります。
「店長確認事項」は店長が受けますが全従業員を対象としています。
店長をスキップして部下に指示を出さないのは店長を中心とした店舗運営を信頼しているからです。
その信頼感や期待感は店長やお店、従業員の自主性を前提としています。
自主性が未熟である人にとっては学んで育つ機会になります。
店長確認事項は支持を基礎とする社長の指示です
「店長確認事項」は信頼感や期待感は店長やお店、従業員の自主性を前提としています。
従業員の自主性というのはトップと同じように従業員は自分で自分の役割や時間を自分でコントロールするということです。
コントロールするのは何のためかというとトップが掲げ全員が目指す経営理念の実現のためです。
「店長確認事項」はトップの従業員に対する信頼感や期待感、経営理念のもとの全員の
連帯感を前提としています。
逆に言えば「店長確認事項」が遂行されるのはトップが掲げた経営理念に対する従業員の
支持が前提です。
「店長確認事項」はトップの唯一の指示ルートです。
そして「店長確認事項」はZチャート(全社の年間月間の基本計画)、DAILY PLAN(従業員
各自の今日の行動予定)に優先します。
それらよりも優先すると支持しますからスピード対応します。
店長確認事項は師事を基礎とする社長の指示です
「店長確認事項」はFAXを利用し鉛筆の手書きでトップの想いを伝えるものでもあります。
メールではなくて鉛筆の手書きというアナログで無ければ伝わらないものがあるからです。
一ビジネスマンとしてのトップに学ぶという従業員のトップに対する師事があります。
従業員のトップに対する師事がなければ「店長確認事項」はただの指示書になります。