手書きポップのコツで販促をデザインする~お客様の行動を予測
日常の何気ないことにもちょっと気をつけてみると色々なことが見えてきます。
お店づくり、売り場づくり、ポップ作り、販促のヒントになる事があります。
目次
手書きポップのコツで販促をデザインする~お客様の行動を予測
人がどのように行動するかを予測した工夫
たとえば、私の家のお風呂は折戸になっているのですが鍵が掛かるようになっています。
その鍵はレバーを上下にスライドしてロックするんですけれどもロックする時はレバーを上にあげます。
解除する時にはレバーを下に下げます。
何故こうなっているのでしょう。
私が推測するにはお風呂場でロックをしていて倒れたときに解除しやすいのが
レバーを下に下げることからそうしているのではないかと思います。
またこういうこともあります。
手洗いの蛇口なんですが以前はカランを回すような蛇口でしたが近頃はレバーを
上下に上げ下げして水を出したり止めたりします。
ある蛇口はレバーを上げて水を出します。
ある蛇口はレバーを下げて水を出します。
これはなぜ違うのでしょうか。
これは多分、古い型の蛇口は下げて水を出すのが多いと思います。
なぜそうかと言うと水資源の考え方が変わってきたからだと思います。
水が大事だということでできるだけ節水を図れる方法なのです。
レバーを上げて水を出すようにしたほうが節水につながるという考えです。
水を止める時でもレバーを下げて水を止める方が止めやすいということで節水につがるという考え方です。
これらのようにほんの些細なことにも色々な理由があって、人がどのように反応するかを考えて便利なようにとしています。
販促デザイン~お客様がどのように行動するかを予測した工夫
私たちが売り場で商品を陳列する時には
あるコーナーで、この商品を一番左側に持っていくか一番右側に持っていくか真ん中に持っていくかを考えます。
それには全て理由があります。
例えば棚の一番左に持っていくものは黒っぽいものとか形の小さいものは避けます。
そこには棚の一番左には大きいものとか背の高いものとか目立つ色のものとかを持ってきます。
そうすると棚を お客様が見た時に棚全体を見ていただく事ができます。
なぜかと言うとお客様の視線というのは左上から始まって右に行って右下そして左下に入って右下に行きます。
そういう視線の移動があります。
棚の一番左上に黒っぽいものとか形の小さいものを持っていくと左上の商品は目立たなくなり右上から視線の移動が始まります。
そうすると左上に置いた商品の販売チャンスが落ちてきます。
棚全体を見て品揃えをすべて確認していただくには大事なポイントです。
また同じような商品を同じ棚に陳列する時は売りたい方を右側に置きます。
利益率が違う、単価が少し高い、回転率を上げたいという場合は同類の中でも右側に置くということです。
それはお客様は迷ったら右側から買うからです。
そのようにして商品一点一点について陳列についても色々な考え方があります。
些細なことですが売り場はこのようにして作られています。
販促デザイン~お客様がどのように行動するかを予測したポップ
ポスターやポップにしてもそうですね。
字が縦書きの場合はお客様の視線は右から左に移動します。
字が横書きの場合は左上から右に行って左そして右という流れでおりてきます。
ポスター、ポップについてもポイントとなるアイキャッチを最初に視線が行く所におくと全体をみていただけることになります。
大きな文字、図形であるとか模様、コラージュなどがアイキャッチとなリます。
お客様という人に対しての働きかけは五感を通してしか行うことはできません。
人が受け取る情報の87%が視覚を通しての情報ということです。
ポスターやポップにはそこまで注意深く配置を考えます。
ポップの付け方にも工夫があります。
商品の陳列範囲が大きいスペースの場合はポップを付けた付近から売れていきます。
賞味期限になどに違いがある場合はそういうお客様の行動を予測して陳列します。
まとめ
日常生活の中にはメーカーやお店の様々な工夫が溢れています。
それを知るとお客様の動きを予測することができます。
お店づくり、売り場づくり、販促やポップの書き方においても、お客様の行動を予測する工夫でちょっと違う売上を実現できます。