手書きポップの書き方のコツで販促をデザインする~積み上がる売上
あなたのお店に必要なのはどのような売上で、それを実現するどのような方法ですか?
いきなり翌月から2倍になる売上とその方法でしょうか?
打ち上げ花火のように華やかに時々驚くような売上とその方法でしょうか?
2倍にも3倍にも大幅に伸びる売上でしょうか?
一時的に大きく上がる売上より、時間とともに積み上がる売上の方が健全で利益が大きくなります。
手書きポップの書き方のコツで販促をデザインする~積み上がる売上
一時の売上アップと積み上がる売上
よくこんな表現を見聞きします
「これまでの最高売上を更新!」
「年間で100万円の売上アップ!」
「昨年比で170%を達成!」
「導入翌月で2倍の売上!」
スゴイなって思います。
売上が欲しい方にとっては気を惹く表現です。
でもよく考えてみると
「これまでの最高売上を更新!」⇒
その翌月はどうだったのだろう?
翌月も3ヶ月経っても最高売上を更新してるのかな?
それだったらホントにスゴイな~と思います。
「年間で100万円の売上アップ!」⇒
年間100万円も売上が上がったなんてスゴイけれど月額では8万円ですよね?
月商いくらで8万円上ったの?
年商では何%の増になるのかな?
「昨年比で170%を達成!」⇒
それは何時の昨年比?
その翌月は、3ヶ月後は?
1年間ずっと、その翌年は?
「導入翌月で2倍の売上!」⇒
その翌月はどうだったの、3ヶ月後はどうだったの?
1年後はどうだったの?
一時的に売上が伸びたり、最高売上を更新したりするのは嬉しいですが1ヶ月合計、1年合計で考えて見ると伸びはわずかだったりします。
売上の大きな伸びに関心が向きがちですが、それでいいのかなと思います。
売上の上がった訳を考えてみましょう。
偶然にお客様が重なった、高額の商品を買われるお客様が来られた、大量買いのお客様が来られた。
たくさん売れて嬉しいですが、全てお店の努力以外のおかげだったりすると継続がないと喜べないですよね。
チラシがあたって売上が大きく伸びた、クーポンの効果で客数も客単価も大きく伸びて売上に貢献した。
イベントで客数が大きく伸びて大きな売上となった。
イベントが大成功で売り切れて足らなかった商品の一方でイベント翌日に処理に困る余った商品がある。
たくさん売れて嬉しいですが、翌日には平常の売上に戻ってしまい月間売上はチラシ、イベント、クーポンの伸びがなければ厳しい。
売上は伸びるのは嬉しいけれど一時的によりも徐々にずっと伸びていくのが結局大きな売上になっていきます。
また、客数や売上の予測がつかない、波が激しいと商品在庫のコントロールが難しくなります。
品切れでお客様にご迷惑をかけたり、商品が残ってロスになったりします。
チラシやイベントでは増える客数、売上に対応して人員配置を増やしたりします。
ちょうどよい人員配置であればよいのですが、予測が外れてお客様にご迷惑をかけたり逆に手持ち無沙汰の時間を生んでしまったりすることもあります。
忙しい時と暇な時と差が大きいと定員、人員配置のコントロールも難しくなり、人件費がかさんだりします。
売上は伸びるのは嬉しいけれど一時的によりも徐々にずっと伸びていくと商品の手当、人員配置も楽に無駄が少なくなります。
一時的な売上の作り方
一時的に売上を大きく伸ばす方法はそれほど難しいものではありません。
それは多くの場合お金で解決できます。
業績アップで評判のコンサルタントに頼めばコンサル期間は売上が延び続けるかもしれません。
その後はどうでしょうか?
ノウハウを学び売上を上げても翌年もずっと伸ばし続けることはできますか?
チラシやクーポン、イベントにも大きなお金をかければ集客できて一時的には売上を伸ばせるかもしれません。
チラシやクーポン、イベントのないときにはどうやって売上を確保しますか?
集客や売上アップのテクニックやノウハウは本屋でもネット上でも溢れかえっています。
それらを得るには無料か僅かな費用ですみます。
それで伸びた売上は長続きしますか?
お金で得られる集客や売上を伸ばすテクニックは多くの場合一時的なものです。
積み上がる売上の作り方
大きな伸びではなくとも何ヶ月も継続して積みあがる売上、毎月、毎年成長する売上がどうも健全なようです。
無理に売上を追って売上を作るのではなくて無理に売らずに自然に売れ自然に伸びる売上がいいようです。
無理がないから商品を無理に仕入れることもなく、人員配置も無理なく無駄のないようにできます。
売上の伸びを目指すよりお客様の喜びを目指すと自然に売れ自然に伸びる売上ができます。
売上は私たちの働きの目安であって私たちの働きの目的ではありません。
常にお客様の喜びを考えて良い売り場を作っていくと自然に売れ自然に伸びる売上ができます。
手書きポップはラブレター、書き方のコツで販促をデザインしてみましょう。
ラブレターを書く時はデートのことを考えて書かずに相手のことを考えて書くでしょう。
ポップを書くときは売上を考えて書くのではなく、お客様に伝わるかどうか、安心かどうかを考えて書くと自然に売れ自然に伸びる売上ができます。
伝わるポップというのはお客様と心が繋がる関係が出来上がるときです。
価値をお知らせする、それを理解していただいてお買い上げいただく。
売れるっていうことはお客様と信頼の関係性ができたということだと思いませんか。
1回限りのお客様、初めてのお客様、常連のお客様でも今日がはじめてのラブレターという気持ちでポップを書きたい。
毎回、毎回、今回がはじめてのラブレターという気持で一目惚れされるようなポップを書きたいものです。